Oberon プログラミング言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:18 UTC 版)
「Oberon」の記事における「Oberon プログラミング言語」の解説
プログラミング言語のOberonは、PascalやModula-2を生み出したニクラウス・ヴィルトがチューリッヒ工科大学のチームと共に1986年に開発した。OSのOberonの開発の一環として開発されたもので、Modula-2をシステム実装言語として使用しようとしたとき安全な型拡張機能がないことから新たに設計された。当初から教育目的で言語処理系とOSの詳細を書籍の形で出版する計画だった。そのため新言語は必要な基本機能のみを備えた設計になった。 文法はModula-2によく似ているが、かなり小さくなっている。その単純さから、コンパイラの生成するコードも小さく効率的である。言語仕様はEBNF1ページほどで記述できる。コンパイラも4000行ほどで記述されていた。Modula-2との大きな違いとしてガベージコレクションを備えている。 Oberonと後継のOberon-2は様々なOS上に移植されており、Javaプラットフォーム上でも動作する。OberonのソースコードからJavaのソースコードを生成する方式とJava-VM向けバイトコードを生成する方式がある。
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