Ninevehとは? わかりやすく解説

ニネベ【Nineveh】

読み方:にねべ

古代アッシリア都市現在のイラク北部チグリス川挟んでモスル市の対岸位置する。前8〜7世紀ごろ首都となり栄えたが、前612年、メディア・バビロニア連合軍破壊された。19世紀以来発掘され宮殿跡や粘土板などが発見されている。古名ニヌア。


ニネヴェ 【Nineveh】

古代アッシリア都市イシュタルマルドゥクなどの神殿があった。前七世紀末メディア・バビロニア連合軍攻略され廃墟となった

ニネヴェ

(Nineveh から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 19:46 UTC 版)

ニネヴェ英語: Nineveh)は、古代メソポタミア北部にあったアッシリアの都市で、現在のイラク北部の都市モスルに位置する[1]。近代にあってはコウユンジクとも呼ばれた。ティグリス川の東岸に位置し、新アッシリア帝国の首都にして最大の都市であり、紀元前612年までの約50年間において、世界最大の都市でもあった。現在では、都市モスルのうち、ティグリス川の東岸側の半分を指す一般的な地名であり、イラクニーナワー県の名前はこの都市に由来する。


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