NGSへの応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 22:38 UTC 版)
「16SリボソームRNA」の記事における「NGSへの応用」の解説
16S rRNA遺伝子配列には、高度に保存されたプライマー結合部位に加えて、複数の超可変領域が含まれており、この領域の塩基配列を利用することで、細菌の系統的な同定を行うことができる。現在、16S rRNA遺伝子配列シーケンシングは、表現型をベースとした細菌同定法に代わる迅速で安価な代替手法として、医学の分野で広く普及している。また、細菌の識別のみならず、完全に新種な系統の発見や系統関係の再分類にも利用されている。未培養系統の新種記載においても利用される。次世代シーケンシング技術を活用することで、数千の16S rRNA配列を数時間程度で解析することが可能になっており、たとえば腸内細菌叢のメタゲノム研究などに利用されている。
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