N-andとは? わかりやすく解説

ナンド【NAND】

読み方:なんど

notとandから》論理演算の一で否定論理積。または、コンピューターで、NAND回路


否定論理積演算

読み方ひていろんりえんざん
別名:NAND演算
【英】NAND, NOT AND

否定論理積演算とは、論理演算のひとつで、すべての入力が「真」(1)場合に、出力「偽」(0)となり、その他の場合には出力を「真」(1)とする演算方式のことである。論理積演算AND演算)の結果否定NOT演算)を加えたのであるといえる

論理積演算場合演算における値を、真「1」と偽「0」とすれば2つの項目を掛け算するいずれもであれば1×1=1」で真となり、いずれかが偽であれば「1×0=0」で偽となる。いずれも偽である場合には「0×0=0」でこちらも偽となる。

否定論理積演算では、論理積演算結果真偽反転させた演算であるといえるいずれもであれば1×1=1」を逆転させて「0」とし、いずれかが偽であれば「1×0=0」を逆転させて「1」とする。いずれも偽である場合には「0×0=0」を逆転させて「1」とする。論理回路設計する際には、実際論理積演算よりも否定論理積演算のほうが利用しやすいため、否定論理積演算の採用される機会は多い。

なお、論理演算方法としては、論理積演算AND演算)や否定論理積演算(NAND演算)のほか、論理和演算OR演算)や否定論理和演算NOR演算)、排他的論理和演算XOR演算)などがある。否定論理積演算を行う論理回路は、否定論理積演算回路NANDゲートなどと呼ばれる

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NANDゲート

(N-and から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 06:05 UTC 版)

NANDゲート(ナンドゲート)は、否定論理積の論理ゲートであり、その(論理的な)動作は全ての入力の論理積(AND)の反転(NOT)である。つまり、全ての入力がHighの場合のみ出力がLowになり、Lowの入力がひとつでもある場合はHighを出力する。


注釈

  1. ^ ANDとNOTがあれば全ての論理関数が合成できるので「完全」、ANDあるいはNOTのいずれかが無ければ完全ではなくなるので「極小」という。

出典

  1. ^ 髙木 2010, p. 42.
  2. ^ 髙木 2010, pp. 90–95.


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否定論理積

(N-and から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 16:30 UTC 版)

否定論理積(ひていろんりせき)とは、与えられた複数の命題のうちに偽 (False)であるものが含まれることを示す論理演算である。NAND (Not AND; "ナンド"と読まれる)と表記される。別の表記法として、ヘンリー・シェファー英語版が1913年に導入したシェファーの棒記号: Sheffer stroke、記号 "|" で表す)や矢印の「↑」を用いる表記法もある。




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