否定論理積演算
別名:NAND演算
【英】NAND, NOT AND
否定論理積演算とは、論理演算のひとつで、すべての入力が「真」(1)の場合に、出力は「偽」(0)となり、その他の場合には出力を「真」(1)とする演算方式のことである。論理積演算(AND演算)の結果に否定(NOT演算)を加えたものであるといえる。
論理積演算の場合、演算における値を、真「1」と偽「0」とすれば、2つの項目を掛け算する。いずれも真であれば「1×1=1」で真となり、いずれかが偽であれば「1×0=0」で偽となる。いずれも偽である場合には「0×0=0」でこちらも偽となる。
否定論理積演算では、論理積演算の結果の真偽を反転させた演算であるといえる。いずれも真であれば「1×1=1」を逆転させて「0」とし、いずれかが偽であれば「1×0=0」を逆転させて「1」とする。いずれも偽である場合には「0×0=0」を逆転させて「1」とする。論理回路を設計する際には、実際は論理積演算よりも否定論理積演算のほうが利用しやすいため、否定論理積演算の採用される機会は多い。
なお、論理演算の方法としては、論理積演算(AND演算)や否定論理積演算(NAND演算)のほか、論理和演算(OR演算)や否定論理和演算(NOR演算)、排他的論理和演算(XOR演算)などがある。否定論理積演算を行う論理回路は、否定論理積演算回路やNANDゲートなどと呼ばれる。
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