MASCCリスク指数およびCISNEリスク指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 21:12 UTC 版)
「発熱性好中球減少症」の記事における「MASCCリスク指数およびCISNEリスク指数」の解説
MASCC(Multinational Association for Supportive Care in Cancer)リスク指数は、発熱性好中球減少症の重篤な合併症(死亡、集中治療室への入室、錯乱、心臓合併症、呼吸不全、腎不全、低血圧、出血、その他の重篤な医療合併症を含む)に対する低リスクの患者(スコアが21点以上)を特定する為に使用出来る。この指数は、より利便性や費用対効果の高い治療戦略を患者に提供する為に開発された。ある前向き試験では、修正MASCC指数によって、合併症のリスクが低い発熱性好中球減少症の患者も特定出来る事が示された。 対照的に、CISNE(Clinical Index of Stable Febrile Neutropenia)リスク指数は、固形癌で一見安定した状態の患者に特異的な指数である。CISNEは、この集団において、合併症のリスクが低い、中間の、高い患者群を識別する事が出来る。CISNEにより、合併症の発生率は、低リスクの患者では1.1%、中リスクの患者では6.2%、高リスクの患者では36.0%と判定された。このモデルの最大の目的は、早期退院による合併症の発生を避ける事であった。逆に言えば、CISNEは低リスクの患者を外来治療に選択する為にはあまり使うべきではない。
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