M65 (天体)とは? わかりやすく解説

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M65 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:37 UTC 版)

M65
Messier 65
渦巻銀河 M65
仮符号・別名 NGC 3623[1]
星座 しし座
見かけの等級 (mv) 9.3[2]
視直径 7.347' × 2.351'[1]
分類 Sa (渦巻銀河)[2],
LINER[1], 活動銀河核[1]
発見
発見日 1780年3月1日[3]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  11h 18m 55.957s[1]
赤緯 (Dec, δ) +13° 05′ 31.96″[1]
赤方偏移 0.00254[1]
視線速度 (Rv) 761 km/s[1]
距離 3500万光年[2](約11Mpc)
M65の位置
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 11h 18m 55.957s, +13° 05′ 31.96″ M65(NGC 3623)は、しし座にある渦巻銀河である。

概要

しし座の三つ子銀河。右上がM65。

M65はM66やNGC 3628と非常に接近して見え「しし座の三つ子銀河 (Leo Triplett)」とも呼ばれている[2]。3つの銀河はいずれも、しし座銀河群に属している。

中心部が明るく、周囲が拡散してやや不鮮明な楕円に見える。双眼鏡ではM66のみ見えることが多い。口径10cmの望遠鏡では、中心部の構造が分かりはじめる。口径20cmの望遠鏡では3つの銀河の存在が明瞭に観察できる。M65は中心核が割れたような感じに見える。

観測史

1780年3月1日に、シャルル・メシエによってM66と同時に発見された[3]。メシエは「非常に微かで星はない」としている[3]ウィリアム・ハーシェルは「非常に輝く星雲。南北方向に広がり径12'。明るい核があり、周りは急に拡散している」と記した[3]ロス卿は1848年に「奇妙な星雲。左側に明るい核がある。やや上方と右側に条があり、渦状。核の部分だけよく分かれる」とし[3]1854年には「核の片方に暗い場所があるようだ」とした。

2013年3月21日、日本のアマチュア天文家菅野松男によってII型超新星SN 2013am が発見されている[2]。菅野はこの発見により彗星・新星・超新星の新天体発見三冠を達成した[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M65. 2016年3月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2013年4月20日). “Messier Object 65”. SEDS. 2016年3月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年2月20日). “Messier 65 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月14日閲覧。
  4. ^ 菅野さんがしし座の銀河に超新星2013amを発見”. AstroArts (2013年4月8日). 2016年3月14日閲覧。




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