M65 (パーカ)とは? わかりやすく解説

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M65 (パーカ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 00:47 UTC 版)

PARKA, MAN'S, M-65
M65パーカを着用したアフガニスタン警察の志願者。フードは取り外されている。

M-65パーカM65フィッシュテールパーカとは、60年代後半からアメリカ地上軍に採用された、65年型極寒用野戦パーカを指す。M-65という名称から、M-65フィールドジャケットと混同されることが多いが全くの別物である。[1]

呼称

米軍の当初の制式名称は、「PARKA, MAN'S, M-65」であったが、70年代に入ると「PARKA, EXTREME COLD WEATHER」と表記されるようになった。[2]

フィッシュテールなどのデザインがM-51パーカと似ていることから、このM-65パーカも「モッズコート」と呼ばれることがあるが、60年代当時のイギリスでのモッズ達の着用は確認されていない(時代としてはほぼ同時期ではあるが、当時の最新型軍用衣料が市中に出回ったとは思えない)。

M-51パーカとの比較

生地の素材、色などにM-51パーカから大きな変更はない。生地はオリーブグリーン(OG-107)色のコットンナイロンオックスフォード織、フラップの付いた大型のハンドポケット、フィッシュテール型の裾など、基本的には前モデルのM-51パーカを引き継ぐ形ではあったが、以下の点で大きく異なる。

  • M-51パーカでは縫い付けであったフードが脱着式に変更された。
  • 肩のショルダーループが省略された。
  • 裾のドローコードがコットンからエラスティック(ゴム)に変更された。
  • フロントのスナップボタン(ドットボタン)の数の減

また、ステッチの簡略化や補強にナイロンテープが多用されるなど細部にいくつかの違いが見られる。

フードのファーは、初期にはM-51パーカと同様の獣毛を使用したモデル、ラベルによると「HOOD, WINTER, W/FUR RUFF」と、白色のシンサティック(化繊)を使用したモデル、ラベルによると「HOOD, WINTER, W/SYNTHETIC FUR RUFF」の2種類が確認されている[3]。 フードは、パーカ本体にボタン留めされ、正面はベルクロテープ(パイルアンドフックファスナー)にて閉じられる仕様となっている。ファートリミングに沿っての金属線が縫い込まれフードの開口部の形の保持ができる。 また、フードがM1ヘルメットの上から被れるように非常に大きい造りとなっている。

軍事目的以外での使用

70年代の映画「さらば青春の光」以降、モッズパーカとして着用されてきた。

2014年頃に、4人組バンドグループSEKAI NO OWARIが楽曲Dragon Nightのステージ衣裳として着用[4]したことで話題になった。

脚注

関連項目




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