カルマン渦
ある速度範囲の流れにおいて、円筒状の棒を挿入すると後流に規則正しく交互に並んだ2列の渦が発生する。この渦列は、木の枝や電線などが風によって発生するエオルス音の原因として古くから知られていたが、1911年に、セオドール・フォン・カルマン(ハンガリー生まれのアメリカ人、1881~1963年)により初めて理論的に説明され、カルマン渦あるいはカルマン(の)渦列と呼ばれている。カルマンによれば、引きつづく渦の間隔aと列の幅hの比が約0.28で安定するとされる。エンジンにおいてはカルマン渦流の原理を用いた体積流量センサーとして、渦の発生数の変化を周波数の変化として計測し、体積流量を算出するカルマン渦型エアフローセンサーがある。
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