Jayavarman VIIIとは? わかりやすく解説

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ジャヤーヴァルマン8世

(Jayavarman VIII から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/24 09:49 UTC 版)

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ジャヤーヴァルマン8世
ជ័យវរ្ម័នទី៨
クメール王朝君主
在位 1243年 - 1295年
別号 វ្រះបាទបរមេឝ្វរបទ(諡号)
パラメーシュヴァラパーダ

出生 不詳
死去 1295年
配偶者 チャクラヴァルティーラージャデーヴィー
子女 シュリンドラブッペーシュヴァラチューダ
王朝 アンコール朝
父親 インドラヴァルマン2世?
宗教 ヒンドゥー教シヴァ派
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ジャヤーヴァルマン8世クメール語: ជ័យវរ្ម័នទី៨, ラテン文字転写: Jayavarman VIII, 生年不詳 - 1295年[1])は、クメール王朝の第23代[2]君主(在位:1243年 - 1295年[3])。その治世は52年間におよび、歴代クメール王の中でも最長を記録している。

生涯

先代の王インドラヴァルマン2世の子ともされているが、実際の関係は不明確な部分があると言われる。ただ、王族であったことは間違いないと見られる。

シヴァ派ヒンドゥー教を篤く信奉しており、既存の仏教勢力と対立したと見られる。即位した後、先々代の王ジャヤーヴァルマン7世アンコール・ワット周辺に大量に建立したバンテアイ・クデイタ・プロームプリヤ・カーンといった仏教寺院から仏像を大量に撤去・破壊させて[4]ハリハラを祀った[5]ヒンドゥー寺院に改造し[2]ガルダナーガといったヒンドゥー教の神々の像や浮彫を数多く造成した[6]。この事実は2001年になって大量の廃仏が発見されたことから判明した。このことなどから、[要出典]ジャヤーヴァルマン8世の治世は従来の学説とは異なり衰退期ではなく[7]ジャヤーヴァルマン7世の寺院建立による財政難を克服した[要出典]それなりの繁栄期であったと考えられるようになった[7]

1283年[8]ソゲタイ中国語版配下のスレイマン率いる軍がアンコール・トムに侵攻[3]。1285年[8]と1292年に元に朝貢し、和を結んだ[3]

治世の晩年はスコータイ王朝との抗争で国土が荒廃した[1]。また、バンテアイ・サムレを拡張し、マンガラールタ英語版を新たに建立している[5]1295年、長女シュリンドラブッペーシュヴァラチューダクメール語版の夫[1]であった仏教徒のインドラヴァルマン3世英語版[9]によって暗殺された。

没後の1296年[1]に元の周達観らがインドラヴァルマン3世治下のクメールを訪問しており[2][10]、周達観はその時の見聞を『真臘風土記』として著した[11]

出典

  1. ^ a b c d Cœdès 1968, p. 211
  2. ^ a b c 迫田 2015, p. 84
  3. ^ a b c 石澤 2005, p. 192
  4. ^ Cœdès 1968, p. 212
  5. ^ a b 石澤 2005, p. 193
  6. ^ プリアカン デジタル大辞泉』 - コトバンク
  7. ^ a b 石澤 2005, p. 194
  8. ^ a b Cœdès 1968, p. 192
  9. ^ 石澤 2005, p. 198
  10. ^ 歴史”. DTACカンボジア観光情報局. 2018年12月21日閲覧。
  11. ^ コイ 2000, p. 62

参考資料

外部リンク

先代:
インドラヴァルマン2世
クメール王朝君主
1243年 - 1295年
次代:
インドラヴァルマン3世英語版

この項目は、王朝君主に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますP:歴史/PJ王朝)。


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