JASDAQの株式マーケットメイク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/06 13:24 UTC 版)
「マーケットメイク」の記事における「JASDAQの株式マーケットメイク」の解説
JASDAQで採用されていたマーケットメイク制度は「MM」あるいは「MM銘柄」と略されるほか、JASDAQ の場合はプレフィックスをつけて「JASDAQMM」「JQMM」と表記される。日本はオーダーハンドリングルールを導入しなかった結果、導入当初からスプレッドが広く、時にはしばしば10%以上に達し「ただ買って売るだけで資金が大幅に減少してしまう」など投資家には不評であった。同制度を特色として優位性を打ち出すつもりだったJASDAQは当てがはずれた形となり、マーケットメイク制採用企業に上場時の優遇措置を講ずるなど普及に努めたものの、投資家・登録企業のマーケットメイク制度離れに歯止めをかけることは出来なかった。JASDAQ は業績の不振から大株主の日本証券業協会が株式の過半数を大阪証券取引所へ売却し、JASDAQ市場は2010年に大証ヘラクレス市場と統合した。取引システムの一本化の必要からマーケットメイク制度は2008年3月21日をもって廃止された。結局、株式のマーケットメイク制度はシステム設計のまずさから日本では定着せずに終わった。 JASDAQで採用されていたマーケットメイク制度は、いわゆるOTD金融を目的とする円キャリー取引に貢献していた。
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