IBM Home Page Readerとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > IBM Home Page Readerの意味・解説 

ホームページリーダー

(IBM Home Page Reader から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 08:10 UTC 版)

ホームページ・リーダー
開発元 日本IBM
最新版
Windows版 Ver3.04 / 2005年8月23日
対応OS Microsoft Windows
サポート状況 2012年4月10日に終売
種別 ウェブブラウザ
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト ホームページリーダー(製品情報)
テンプレートを表示

ホームページリーダーは、日本IBMの研究員である浅川智恵子により開発されたウェブページを音声で読み上げる世界初の音声ブラウザソフトウェア[1][2]

概要

キーボードの数字キーを操作すると音声合成の機能により画面上の文章が次々と読み上げられ、スクリーンを見なくても目当ての情報にたどり着ける。1997年に販売を開始し[3]1999年英語が発売され、世界11か国語の版が発売された。インターネットを利用する視覚障害者の必需品と呼ばれた[4]。従来、基本的な情報を知ることも人に頼まなくてはならなかった視覚障害者が、このソフトウェアを用いてインターネットにアクセスすることによって自分で情報を入手することが可能となった。また、オンラインショッピングで気軽にショッピングを楽しむことができるようになるなど、視覚障害者のQOL向上に多大な貢献をしたソフトウェアと評価されている[5][6]

最終版のVer3.04(Windows用)は、PDFAdobe Flashに対応している。また、ウェブページの内容を読み上げる音声ブラウザとしての機能だけでなく、Windows上の画面を読み上げるスクリーンリーダーとしての機能も強化されている。

動向

日本IBMは、Windows VistaおよびInternet Explorer 7には対応しないこと、および後続製品がないことを公式発表し、2012年4月10日に営業活動を終了した。Windows 7 には対応していないが、Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimateに提供されている「Windows XP Mode」を利用して動作させることが可能である(Windows XP ModeにはInternet Explorer 6も含まれている)。

受賞

2019年、開発者の浅川智恵子は、「ホームページリーダー」の開発が評価され全米発明家殿堂の殿堂入りをした[7]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ プロフェッショナル 仕事の流儀NHK)2010年1月12日放送より
  2. ^ 日本科学未来館の新館長にIBMフェローの浅川智恵子氏”. NHKニュース (2020年4月14日). 2020年4月14日閲覧。
  3. ^ 1人で街を歩ける未来に IBMフェロー浅川智恵子さん”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2022年4月22日). 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ 津田塾大学 - 2015年度「津田梅子賞」浅川千恵子
  5. ^ 読売新聞朝刊「顔」2003年7月
  6. ^ 障害者1000万人「誰ひとり取り残さない」全盲の館長が語る日本科学未来館の重要な役割”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2022年2月24日). 2022年8月12日閲覧。
  7. ^ IBMフェローの浅川智恵子氏、全米発明家殿堂に--視覚障がい者用ウェブ読み上げ技術で”. CNET Japan. CNET Japan (2019年1月16日). 2019年1月28日閲覧。

関連項目

外部リンク


「IBM Home Page Reader」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「IBM Home Page Reader」の関連用語

IBM Home Page Readerのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



IBM Home Page Readerのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホームページリーダー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS