Home Network Identity
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/16 13:53 UTC 版)
「International Mobile Subscriber Identity」の記事における「Home Network Identity」の解説
MCCとMNCを組み合わせた番号を Home Network Identity (HNI) と呼ぶ。この番号で加入者が本来属する網(ホームネットワーク)が完全に識別される。このような区別の仕方をするのは、MCCを複数持つ国があり(例えばアメリカは310から316まで)、MNCだけでは加入者の所属する網が特定できないためである。したがって、ある携帯電話が属するネットワークを知るには、HNI全体を一度に分析する必要がある。 Global Title 変換とは異なり、アメリカの国際携帯プレフィックス番号の正確な位置をピンポイントで示すのは非常に難しい。 E.214 での Global Title 変換は、複数のMCCを持つ国があること(例えばアメリカは7個のMCCを持つ)や、国際電話番号の国番号を共有する国があること(例えば北米電話番号計画では、アメリカ、カナダ、西インド諸島各国が全て +1 という国番号を共有する)を考慮していない。 問題は、Global Title を携帯電話網の E.212 IMSI に再変換する部分である。E.214ではMCC部分を最初に変換することを推奨しており、これはE.164の国コードがE.212のMCCと1対1に対応していることを想定している。しかし実際には、上述したようにそうでない国々もある。したがって、Global Title の国コード部分が1の場合、それはアメリカの7つのMCC、カナダのMCC、西インド諸島各国のMCCのいずれかに対応することになる。 このため、アメリカでは今のところMCCとして310だけを配布しており、それによって曖昧さを最小化しようとしている。 実際、各事業者は国を正しく識別するために変換処理を工夫している。北米の場合、1+エリアコードまで考慮すれば国を一意に識別できるが、エリアコードは数百存在する。さらに事業者のネットワークを識別するには数桁(場合によっては最大4桁)を調べる必要がある。
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