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ヘタウマ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 19:23 UTC 版)

ヘタウマ[1][2]下手上手[3]ヘタうま[4]下手巧[5]とも)とは、創作活動(なかんずくサブカルチャー)において技巧の稚拙さ(つまり「ヘタ」)が、かえって個性や(つまり「ウマい」)となっている様を指す言葉[2]。技術が下手で美術的センスもないが、感覚がうまい、つまり技巧的には下手であるが人を惹きつけて止まない魅力があるものを指す[6]。ただし、稚拙さを修業不足ととるか、計算や個性、あるいは味と捉えるかは、受け手の主観によるところが大きいため明確な定義は存在しない[2]。そのためか「ヘタヘタ」という表現も存在する。


注釈

  1. ^ 『兎図』は、切り株の上に乗った兎(うさぎ)を真正面から描いたものであるが、別の何者かにも見えてくる。『木菟図』は、枝に留まった木菟(つく、みみずく)を描いたもので、ゆるキャラを先取りしたような可愛さも感じ取れるヘタウマ絵と言える。なお、「つく」は江戸時代における「みみずく」の呼称。ゆえに『木菟図』は現代語化して「みみずくず」とも読む。
  2. ^ 生誕100年 松田正平展 陽だまりの色とかたち”. インターネットミュージアム(公式ウェブサイト). 丹青グループ (2013年7月2日). 2019年4月14日閲覧。

出典

  1. ^ 垣田有香 (2009年1月15日掲載). “ヘタウマ - 現代美術用語辞典 1.0”. artscape(公式ウェブサイト). 大日本印刷株式会社. 2019年4月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 田中由紀子. “ヘタウマ - Artwords”. artscape(公式ウェブサイト). 大日本印刷株式会社. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ 下手上手”. 小学館『デジタル大辞泉. コトバンク. 2019年4月14日閲覧。
  4. ^ テリー・ジョンスン『決定版 ヘタうま大全集』株式会社ブルース・インターアクションズ2005年5月
  5. ^ へたうま日本俗語辞書
  6. ^ ジョンスン 2005年 p.58-Artwords2 - 583
  7. ^ a b c 山藤章二『ヘタウマ文化論』岩波書店、2013年2月、pp.4-5
  8. ^ a b c 山藤 2013年 pp.30-31
  9. ^ a b 山藤 pp.17-21
  10. ^ 山藤 pp.179-194
  11. ^ a b c d 春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで”. 公式ウェブサイト. 府中市美術館 (2019年3月29日更新). 2019年4月14日閲覧。
  12. ^ a b c みどころ「へそまがりな感性」が生んだ、もうひとつの日本美術史。”. 春の江戸絵画まつり(公式ウェブサイト). 府中市美術館 (2019年2月). 2019年4月14日閲覧。
  13. ^ 金子信久 (2019年3月17日). “何とも言えない画力……徳川家光が描いたウサギとフクロウがいろいろすごい”. 文春オンライン(週刊文春 公式ウェブサイト). 文藝春秋. 2019年4月14日閲覧。
  14. ^ a b c アンリ・ルソー『戦争』世界一下手と揶揄された画家だからこその凄み”. 美の巨人たち(公式ウェブサイト). テレビ東京 (2019年2月23日放送). 2019年2月23日閲覧。
  15. ^ a b c 山藤 pp.36-38


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