HDCDデコーダー内蔵デジタルフィルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 08:30 UTC 版)
「HDCD」の記事における「HDCDデコーダー内蔵デジタルフィルター」の解説
HDCDデコーダーはD/A変換ユニット内部のオーバーサンプリングデジタルフィルター回路に内蔵されている。初期のHDCDデコーダー内蔵デジタルフィルターは、パシフィックマイクロソニックス社製PMD-100が供給され、米国マークレビンソン社を始めとする高級CDプレーヤーD/A変換ユニットに搭載されていた。(PMD100の日本での代理店は高千穂交易)また、1999年にバーブラウン社からD/A変換回路も内蔵し、96kHz24bitハイビットハイサンプリングに対応したDAC-ICも発売されたが、このPCM1732は⊿Σ変調回路を用いたD/A変換部を搭載しており、基本クロックの設定によっては通過帯域内のノイズフロアが平坦ではなくなるという使いこなし上の課題を有した。数年後、モトローラ社製DSP56300をベースにハイビットハイサンプリングに対応したHDCD単体デジタルフィルターPMD200が発売されたが、この時期にモトローラ社の半導体DSP事業はオン・セミコンダクター社へ事業譲渡され、パシフィックマイクロソニックス社のHDCD関連事業もマイクロソフト社へ身売りしてしまったのでPMD200はごく一部のメーカーが採用したに留まった。その後、アナログデバイセス社製SharcDSPにHDCDデコード回路が搭載され、今日に至る。
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