H2Aの修飾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 09:41 UTC 版)
H2Aの修飾は現在も研究が進んでいる。H2Aにはセリン残基のリン酸化部位やスレオニン残基のO-GlcNAc化部位も同定されている。H2Aのバリアント間では修飾される残基にも大きな差異が存在する。例えば、H2A.BbdにはH2Aに存在する修飾残基が存在せず、修飾の差異はH2A.Bbdの機能をH2Aとは異なるものにしている。前述したように、H2A.XはDNA修復に機能することが知られている。この機能はH2A.XのC末端のリン酸化に依存しており、H2A.Xはリン酸化されることでDNA修復に機能できるようになる。H2A.XのC末端にはH2Aと比較して、Ser-Gln-(Glu/Asp)-(疎水的アミノ酸)というモチーフが付加されており、このモチーフのセリン残基がDNAの二本鎖切断によってリン酸化される。
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