GHSの目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 05:39 UTC 版)
「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」の記事における「GHSの目的」の解説
GHS の目的は、物質および混合物に固有な危険有害性を特定し、そうした危険有害性に関する情報を伝えることである。ここにおいて、「固有な(intrinsic)」とは、そのもの自身が本来持つ変わらないものであり、コントロールできないものである。「危険有害性」は hazard(ハザード)の訳として化学物質安全の分野では広く用いられているが危険有害性(hazard)は単に「危険性」(physical hazard)、「有害性」(health hazard/environmental hazard)と呼ばれることがあり、GHS翻訳文においても訳し分けられている。別の分野ではhazardは「危害」、「危害要因」、「ハザード」と訳されることもある。 危険有害性の分類を国際的に整合性を持たせるためにGHSでは分類基準を定めており、また、危険有害性の情報を伝達するために、GHSではラベル表示と安全データシート(SDS, Safety Data Sheetと呼ぶ)の仕様を定めている(GHS第4版 1.5章及び付属書 4)。日本では平成23年度までは一般的にMSDSと呼ばれていた。
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