Fluentdとは? わかりやすく解説

Fluentd

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 09:05 UTC 版)

Fluentd
開発元 Treasure Data, Inc.
初版 2011年10月10日
(13年前)
 (2011-10-10)
最新版
1.18.0 / 2024年11月29日 (2か月前) (2024-11-29)[1]
リポジトリ
プログラミング
言語
C言語, Ruby
対応OS Linux (Amazon Linux, CentOS, RHEL), macOS (10.9以上), Ruby, Windows (7以降)
種別 Logging tool
ライセンス Apache 2.0
公式サイト www.fluentd.org
テンプレートを表示

Fluentdは、クロスプラットフォームオープンソースのデータ収集ソフトウェアプロジェクトである。もともとはTreasure Data, Inc.で開発されていた。主にRubyで記述されている。

概要

Fluentdは、半構造化または非構造化データセット用のビッグデータツールである。イベントログアプリケーションログ、clickstreamの分析に使用できる。SuonsyrjäとMikkonenは「Fluentdの基本的なアイデアは、さまざまなタイプのログ入力と出力を統合するレイヤーになることである」と述べている[2]。Fluentdは、Linux、macOS、およびWindowsで使用できる[3]

歴史

Fluentdは、マウンテンビューを拠点とするTreasure Data, Inc.のプロジェクトとして古橋貞之によって作成された[4]。主にRubyで書かれており、そのソースコードは2011年10月にオープンソースソフトウェアとしてリリースされた[5][6]。同社は2013年に500万ドルの資金提供を発表した[7]

2016年、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のプロジェクトに加わった[8]。その後、2019年にはCNCFプロジェクト内のレベルのうちグラデュエーションに認定された[9]

ユーザー

Fluentdは、Apache FlumeまたはScribe類似のソフトとして、2013年にAmazon Web Servicesによって推奨されたデータ収集ツールの1つとなった[10]Google Cloud PlatformのBigQueryは、デフォルトのリアルタイムデータ取り込みツールとしてFluentdを推奨し、デフォルトのロギングエージェントとしてgoogle-fluentdと呼ばれるGoogleのカスタマイズされたバージョンのFluentdを使用している[11][12]

Fluent Bit

Fluent Bitは、Fluentd傘下のCNCFサブプロジェクトとして開発が行われている、ログの処理と転送を行うソフトウェアである[13]。FluentdはCとRubyでRuby gemとして書かれているため、依存関係が多くメモリ使用量も大きかった。一方、Fluent BitはCのみで依存関係なしで作られているため、メモリ使用量が大幅に小さくなっており、コンテナ環境や組み込みLinuxでも利用しやすくなった[14]

脚注

  1. ^ Releases - fluent/fluentd”. 2025年2月1日閲覧。
  2. ^ Suonsyrjä, Sampo and Mikkonen, Tommi "Designing an Unobtrusive Analytics Framework for Monitoring Java Applications", pp. 170–173 in Software Measurement. Springer. ISBN 3319242857
  3. ^ Fluentd.org. "Download Fluentd". Retrieved 10 March 2016.
  4. ^ 古橋貞之 (2011年9月29日). “イベントログ収集ツール fluent リリース!”. Blog by Sadayuki Furuhashi. 2021年1月25日閲覧。
  5. ^ Mayer, Chris (30 October 2013). "Treasure Data: Breaking down the Hadoop barrier". JAXenter
  6. ^ Fluentd.org. "What is Fluentd?". Retrieved 10 March 2016.
  7. ^ Derrick Harris (July 23, 2013). “Treasure Data raises $5M, fuses Hadoop and data warehouse in Amazon's cloud”. GigaOm 
  8. ^ 中田敦 (2016年11月9日). “データ収集ソフト「Fluentd」が有力OSSの仲間入り、「CNCF」のプロジェクトに”. 日経クロステック(xTECH). 2021年7月23日閲覧。
  9. ^ 階戸アキラ (2019年4月12日). “2019年4月12日 Fluentd,CNCFで6番目の"卒業"プロジェクトに認定:Linux Daily Topics”. gihyo.jp. 2021年7月23日閲覧。
  10. ^ Parviz Deyhim (August 2013). “Best Practices for Amazon EMR”. Amazon Web Services. p. 12. 2016年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。March 24, 2017閲覧。
  11. ^ Google Cloud Platform (2016). "Real-time logs analysis using Fluentd and BigQuery". Retrieved 10 March 2016.
  12. ^ Google Cloud Platform (2016). "The Logging Agent". Retrieved 10 March 2016.
  13. ^ Fluent Bit”. fluentbit.io. 2021年12月5日閲覧。
  14. ^ Fluentd & Fluent Bit - Fluent Bit: Official Manual”. 2021年12月5日閲覧。

参考文献

外部リンク


Fluentd

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 02:38 UTC 版)

Cloud Native Computing Foundation」の記事における「Fluentd」の解説

Fluentdはオープンソースのデータコレクタであり、ユーザーが「データ使用理解より良く行うために、データの収集消費統合」することを可能にする。Fluentdは2016年CNCF参加し2019年graduatedプロジェクトになった

※この「Fluentd」の解説は、「Cloud Native Computing Foundation」の解説の一部です。
「Fluentd」を含む「Cloud Native Computing Foundation」の記事については、「Cloud Native Computing Foundation」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Fluentd」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Fluentd」の関連用語

Fluentdのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Fluentdのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのFluentd (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのCloud Native Computing Foundation (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS