DOS窓とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > DOS窓の意味・解説 

DOS互換ボックス

読み方ドスごかんボックス
別名:DOS窓,DOSボックス
【英】DOS compatible box

DOS互換ボックスとは、WindowsのようなGUIベースOS上でMS-DOSエミュレーションするためのウィンドウのことである。

IBMのOS/2上でMS-DOSアプリケーションを動かすことも可能である。Windowsでは、特に互換強調するでもないためか、単にDOSボックス(DOS窓)と言うことも多い。

DOS互換ボックスは、複数ボックス動作させることが可能であるが、マルチタスクでの動作前提としていないMS-DOSアプリケーション並行動作させると問題発生する場合もある。しかし、MS-DOS用のソフトウェア資産がまだあるため、DOS互換ボックスの存在価値なくなってはいない。

なお、WindowsでのDOS互換ボックスの実現方式は、80386以降プロセッサ実装された仮想86モード大きく依存している。

OSのほかの用語一覧
MS-DOS:  オプションスイッチ  config.sys  DOS/V  DOS互換ボックス  DR-DOS  EMS  FDISK

MS-DOSプロンプト

(DOS窓 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/04 17:47 UTC 版)

MS-DOSプロンプトとは、Microsoft WindowsのうちWindows 9x系以前において、MS-DOS互換環境を起動するプログラムアプリケーションソフトウェア)である。Windows 3.0までは「DOSプロンプト」と表示されていた[1]ウィンドウの1つとして表示されるため、俗に「DOSウィンドウ」や「DOS窓」とも呼ばれる[2]

Windows NT系では、cmd.exeが相当するものの、仕様や機能は大きく異なる。

概要

MS-DOSプロンプトを起動すると、MS-DOSの標準シェルであるコマンドラインインタプリタCOMMAND.COMのプロンプトが表示される。プロンプトとは、コマンド入力待ち状態であることを示す「C:\>」のような記号のことであり、正確にはコマンドプロンプトと呼ばれる。

Windows 9xはMS-DOSから起動するものの、Windows 9x自身がOSとなってマルチタスクGUI環境を実現している。32ビットOSであるWindows 9xで16ビットのMS-DOSアプリケーションを直接動作させるのは不可能なため、CPUのもつ仮想86モードを利用してMS-DOSプロンプトごとに独立した仮想DOSマシン環境を作成することで実現している。しかしながらゲームなどのハードウェアを専有し直接操作していたMS-DOSアプリケーションをWindows環境で他のアプリケーションと協調させて動作させるのは困難で、互換性と速度のために一部Windowsの制御をバイパスさせていたために不安定化の要因となっていた。またMS-DOSプロンプトとは別にMS-DOSモードを持っており、これはWindows上で実行されるMS-DOSプロンプトとは異なり、Windowsを停止させてMS-DOS環境に移行させることで高い互換性を実現している。

NT系Windows

NT系Windowsは、NTカーネルというOSカーネルが中心にあり、その上にMS-DOSライクなコマンドラインインターフェイス(Win32コンソール)が構築されているため、前述のMS-DOSプロンプトのような環境とは全く異なるものとなっている。32ビットOSでは、MS-DOS互換の16ビットアプリケーションとしてCOMMAND.COMが残されていたが、64ビットOSでは削除された。

NT系WindowsにはWin32コンソールAPIを使用して実装されたcmd.exeというシステム標準プログラムもあり、こちらはWinNTネイティブアプリである(前述の用語「コマンドプロンプト」にちなんで、cmd.exeのショートカットには「コマンド プロンプト」という名称が付けられている)。cmd.exeは端末ウィンドウ兼コマンドラインインタプリタ(コマンドラインシェル)であり、見た目こそCOMMAND.COMに似てはいるが、多くの拡張が施されているなど基本的に別物である。cmd.exeで利用可能なコマンドは「Windowsコマンド」[3]と呼ばれ、MS-DOSの従来コマンドとは部分的に互換性があるものの、Windows固有のコマンドや機能が多数追加されている。

OS/2

OS/2 1.xの「DOS互換ボックス」では、1.0では全画面表示のみ、1.1以降では全画面表示またはOS/2プレゼンテーションマネージャー (PM) 上のウィンドウ表示を選ぶことができたが、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。

OS/2 2.0以降の「MVDM (Multi Virtual DOS Machine)」では、全画面表示またはOS/2ワークプレースシェル (WPS) 上のウィンドウ表示で、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。

OS/2 1.0からある「OS/2コマンドプロンプト」は、cmd.exe同様の、端末ウィンドウ兼コマンドラインシェルである。

脚注

  1. ^ 096 DOS から Windows3.0、そして Windows3.1 へ | オープンメディアITブログ
  2. ^ DOSウィンドウ - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典
  3. ^ Windows commands | Microsoft Learn




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「DOS窓」の関連用語

DOS窓のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



DOS窓のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【DOS互換ボックス】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMS-DOSプロンプト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS