CRL との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 23:30 UTC 版)
「Online Certificate Status Protocol」の記事における「CRL との比較」の解説
OCSP応答は典型的なCRLよりも情報が少ないため、OCSPは証明書の失効状態をよりタイムリーに提供できる。しかし、クライアントが応答をキャッシュしないと、要求回数の増大によって利点が生かせなくなる可能性がある。 OCSPを使えば、クライアントがCRLを構文解析する必要がなくなり、クライアント側の複雑さが低減される。しかし、これもキャッシュを保持する必要性によって相殺される。実際には、X.509 関連の機能をアプリケーションが独自に実装することは滅多になく、サードパーティ製ライブラリを使うため、このような考慮はあまり意味がない。 CRL はクレジットカード会社の「悪質顧客リスト」のようなものと考えられるかもしれない。つまり、知らせる必要のない情報まで公開しているとも考えられる。 OCSPは特定のネットワークホストが特定の時間に特定の証明書を使っただろうことをレスポンダに明らかにする。OCSPは暗号化を強制していないので、この情報は第三者に横取りされるかもしれない。
※この「CRL との比較」の解説は、「Online Certificate Status Protocol」の解説の一部です。
「CRL との比較」を含む「Online Certificate Status Protocol」の記事については、「Online Certificate Status Protocol」の概要を参照ください。
- CRL との比較のページへのリンク