BRM・P67とは? わかりやすく解説

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BRM・P67

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/10 15:05 UTC 版)

BRM・P67
カテゴリー F1
コンストラクター ブリティッシュ・レーシング・モータース
デザイナー トニー・ラッド
先代 P261
後継 P83
主要諸元[1]
シャシー ジュラルミンモノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, インボード式スプリング/ダンパーユニット
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, アウトボードコイルオーバースプリング/ダンパーユニット
トレッド 前:54 in (1,372 mm) (可変)
後:53 in (1,346 mm) (可変)
ホイールベース 91 in (2,311 mm) (可変)
エンジン BRM P56 1,498 cc (91.4 cu in) V8 自然吸気 ミッドエンジン
トランスミッション BRM P72 6速 マニュアル
重量 525 kg (1,157.4 lb)
燃料 シェル
タイヤ ダンロップ
主要成績
チーム オーウェン・レーシング・オーガニゼーション
ドライバー リチャード・アトウッド
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1964年イギリスグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
1 0 0 0
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BRM・P67 は、ブリティッシュ・レーシング・モータース1964年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。トニー・ラッドが設計した。

開発

ファーガソンがレースから撤退した後、彼らはその四輪駆動技術を興味を持ったF1マニファクチャラーに提供した。1966年シーズンにF1のレギュレーションは3リッターエンジンに変更することとなり、それが近づくにつれBRMは四輪駆動にチャレンジすることを決めた。P67は車体がP261、サスペンションはP57、エンジンは1.5リッターのP56エンジンを前後反転して搭載し、ファーガソンのトランスミッションが組み合わされた。マシンは若手エンジニアのマイク・ピルビームが開発を担当した。ピルビームは後にヒルクライム用車両開発で名を挙げる[2]

レース戦績

P67は1964年イギリスグランプリリチャード・アトウッドのドライブで参加したが、予選の終了後BRMは決勝から撤退した。その後BRMは四輪駆動プログラムをお蔵入りとし、H16エンジンの開発に注力した。興味深いことにこのエンジンは4WD用の2本目のドライブシャフトが通るためのスペースが存在していた。

手本となったファーガソン・P99もヒルクライムで活躍しており、P67は後にヒルクライムで使用されることとなった。1967年には2リッターエンジンに換装されパワーアップが図られた[3]。ファーガソン製トランスミッションのトルク配分を調整した後、P67はヒルクライムで大成功を収めた。ピーター・ローソンは1968年にイギリス選手権でタイトルを獲得した。

F1における全成績

(key)(太字ポールポジション斜体ファステストラップ

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ポイント 順位
1964年 オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM V8 D リチャード・アトウッド MON
NED
BEL
FRA
GBR
GER
AUT
ITA
USA
MEX
0 -
WD

参照

  1. ^ Stats F1. “BRM P167”. 2015年1月7日閲覧。
  2. ^ Diepraam, Mattijs (2000年8月). “A GP fluke, a hillclimb winner”. 2015年11月28日閲覧。
  3. ^ The Autocar, May 11, 1967, Page 43: For a photograph of David Good at Prescott in the BRM.

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