BムービーとB級映画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:23 UTC 版)
そこで今日使われている低予算の「B級映画」と区別して、歴史的にアメリカの一時期にあった映画を原語のまま「Bムービー」と呼び、峻別する向きもある。「きらめく映像ビジネス」(集英社新書)の著者の純丘曜彰は「Bムービー」を一時期にアメリカで使われた用語として、これをB級映画と訳すことは誤解を招く表現であると述べている。そしてフィーチャーかBムービーかは純粋に上映形式の問題であって作品の出来とは関係は無いとして『フィーチャーでも駄作は数多く、Bムービーでも名作はいくらでもある』と述べている。そして人気のあるBムービーは、本編のフィーチャーの当たり外れのリスクを抑えて映画館に安定した観客動員をもたらしたとして、低予算で早撮り、ワンパターンで似たり寄ったりだとしても、そのマンネリにこそ親しみがあり、健全なエンターティメントであるとしている。ただし、純丘曜彰はジョン・ウエインのB級西部劇やボブ・ホープなどの珍道中シリーズを例に挙げながら、日本のプログラム・ピクチャーの例として、いわゆる『社長』『駅前』『若大将』『無責任』のシリーズものや、『座頭市』『寅さん』もBムービーの範疇であるとしている。
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