Astro (Webフレームワーク)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 09:14 UTC 版)
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| 開発元 | Astro Technology Company |
|---|---|
| 初版 | 2022年6月8日(v1.0.0) |
| 最新版 |
2025年8月29日(v5.13.5)
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| リポジトリ | github.com/withastro/astro |
| ライセンス | MITライセンス |
| 公式サイト | astro.build |
Astro(アストロ)はWebサイトを制作するためのJavaScript/TypeScriptベースのフレームワークである。独自の「アイランド・アーキテクチャ(Islands Architecture)」を採用し、ユーザーに不要なJavaScriptの処理を最小限に抑え、初期表示性能の向上を謳っている。また、ReactやVueなど様々なUIフレームワークを併用可能な設計となっており、開発者は既存のコンポーネントを活用しつつ、サイトを構築できる点も特徴である[1]。
歴史
AstroはFred SchottやNate Mooreらによって2021年ごろから開発を開始した。SnowpackとSkypackの開発チームを中心に、コミュニティからの貢献も行われ、2022年4月にベータ版がリリースされた[2]。
以降も大規模なアップデートが継続的に行われており、現在[いつ?]もAstro v5をベースに開発が続けられている。
バージョン
| バージョン | リリース日 | 公式ブログ記事 |
|---|---|---|
| Astro 5.0 | 2024年12月3日 | Astro 5.0[注 1] |
| Astro 4.0 | 2023年12月5日 | Astro 4.0[注 2] |
| Astro 3.0 | 2023年8月30日 | Astro 3.0[注 3] |
| Astro 2.0 | 2023年1月24日 | Astro 2.0[注 4] |
| Astro 1.0 | 2022年8月9日 | Astro 1.0[注 5] |
特徴
パフォーマンス
Astroはページ全体を静的なHTMLにレンダリングし、不要なJavaScriptを削除することで高速なパフォーマンスを実現する。自動補完検索バーなどでインタラクティブな要素が必要な場合のみ、該当するコンポーネントを「アイランド・アーキテクチャ(Islands Architecture)」の方式で、Astroは該当コンポーネント(および依存関係)のみを読み込む。さらにコンポーネントがページ上で表示されるまで読み込みを遅延させることもできる[2]。
また、AstroではImageコンポーネントを使用することで、画像の幅・高さをHTMLに反映し、読み込み時のレイアウトずれ(CLS)を防ぐ仕組みが組み込まれている。さらに、ローカルおよび許可されたリモート画像に対しては、フォーマット変換が可能である[3]。
開発
AstroはTypeScript、CSS Modules、Sass、Tailwind CSSなどの主要技術をサポートしている。また、React、Vue、Svelte、Solid、Preactなど複数のフレームワークを同一プロジェクト内で併用できる。RSSフィードやサイトマップの自動生成なども容易に実装できる。
Astroは静的サイト生成(SSG)に加え、サーバーサイドレンダリング(SSR)やエッジレンダリングにも対応しており、静的サイトから動的Webアプリケーションまで幅広い構成をサポートしている[4]。
さらに、MarkdownおよびMDXにネイティブ対応しており、主にブログ、企業サイト、マーケティングページ、ドキュメントサイトなど、コンテンツ配信を中心とするウェブサイト構築に適している[2]。
脚注
注釈
出典
- ^ “Astroを選ぶ理由 | Docs”. Astro公式. 2025年10月21日閲覧。
- ^ a b c “Introducing Astro | Astro公式ブログ” (英語). Astro公式. 2025年10月21日閲覧。
- ^ “画像 | Docs”. Astro公式. 2025年10月21日閲覧。
- ^ “AstroサイトをNetlifyにデプロイする”. Astro公式. 2025年10月21日閲覧。
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