Asia Winter Baseball Leagueとは? わかりやすく解説

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アジアウインターベースボールリーグ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/18 01:35 UTC 版)

アジアウインターベースボールリーグ
今シーズン・大会:
2023年のアジアウインターベースボールリーグ
競技 野球
開始年 2012年
参加チーム 6(2023年)
台湾
CPBL選抜
CTBA選抜
台鋼ホークス
日本
NPB RED
NPB WHITE
JABA選抜
前回優勝 台湾 台鋼ホークス
(2023年)
最多優勝 日本(5回)
テレビ局 スカパー!
DAZN(2024年大会から)
公式サイト https://awb.cpbl.com.tw/

アジアウインターベースボールリーグAsia Winter Baseball LeagueAWB)は、中華民国台湾)で開催される日本台湾韓国(2012年、2023年は不参加)の3カ国を中心とした東アジア地域の野球選手が台湾各地で試合を行う野球の冬季リーグ(ウィンターリーグ)のことである。

中国語(繁体字)では亞洲冬季棒球聯盟と表記される。また新聞等で台湾ウィンターリーグ台湾WLなどの記述もみられる。

概要

MLBの中南米ウィンターリーグ同様、台湾冬季(通常はシーズンオフ)の温暖な気候を利用し若手選手の育成を目的としたリーグ戦である。

アジア初のウィンターリーグとして台湾のプロ野球連盟中華職業棒球大連盟(CPBL)が主催する。

当初計画では台湾中南部を中心に、2006年12月中旬から2007年1月まで4チームが総当たりで1チームあたり30試合ずつ全60試合のリーグ戦を行う予定だったが、資金面等から難航。2012年になって、台湾当局の全面サポートもあり正式開催の運びとなった。同年8月24日、中華職業棒球大聯盟コミッショナーから日本野球機構への選手派遣の要請があり[1]、それを受け読売ジャイアンツ東京ヤクルトスワローズ横浜DeNAベイスターズ中日ドラゴンズ阪神タイガース福岡ソフトバンクホークスの6球団から選抜された「NPB選抜」が派遣された。

2012年11月24日から台湾プロ野球からCPBL選抜・紅軍CPBL選抜・白軍の2チームが、ドミニカ共和国からドミニカ代表、日本プロ野球からNPB選抜の合計4チーム(1チームあたり28名)が参加し、各チーム21試合を戦い、12月22日に上位2チームで優勝決定戦を行う日程で開催され、雨天中止の2試合を除くレギュラーシーズン40試合と優勝決定戦の計41試合が行われた[2]

2013年11月26日、韓国プロ野球KBO選抜を派遣し初参加。台湾、日本、ドミニカの4チームで行い、12月19日まで各チーム21試合を行い、12月21日に上位2チームによる優勝決定戦という概要で開催された[3]

2015年11月28日、欧州野球連盟10ヶ国からなる欧州選抜と台湾のアマチュア野球選手から選抜されたアマチュア台湾代表が初参加し、2年ぶりの開催となる。今大会からプレーオフによる順位決定戦が行われた。

2016年からは、日本野球機構はNPBイースタン選抜NPBウエスタン選抜の2チームの派遣を決定[4]広島東洋カープ埼玉西武ライオンズ北海道日本ハムファイターズを除く9球団から選手・監督・コーチ陣が選抜され[5]、11月25日に開幕した。

2017年は、前年度の参加チームから台湾のアマチュア選抜の中華台北トレーニングチームが不参加となったが、新たに日本野球連盟により、日本のアマチュア野球選手から選抜されたJABA選抜が初参加した。前年度は単独参加だった欧州野球連盟は、世界野球ソフトボール連盟の下、アメリカとの混成チームを結成し、米国&欧州混成チームとして参加することとなった[6]。これまで選手を派遣をしていなかった埼玉西武ライオンズが、イースタン・リーグ加盟球団ではあるが、今シーズンからNPBウエスタン選抜に選手とコーチを派遣した[7]

2018年は、前年度の参加チームから米国&欧州混成チームが不参加となり、CPBL選抜、NPBイースタン選抜、NPBウエスタン選抜、KBO選抜、JABA選抜の5チームの参加で開催された[8]

2019年から、日本野球機構はチーム編成を組み換え、ソフトバンク楽天西武ヤクルトオリックスの選手によって構成されるNPB REDと、巨人ロッテDeNA中日阪神の選手によって構成されるNPB WHITEの2チームを派遣した[9]。また新たに台湾プロ野球から味全ドラゴンズが単独で参加した[10]

新型コロナウイルス感染症の世界的流行 によって2019年を最後に開催が見送られてきたが、2023年に4年ぶりに復活[11]。前回大会に参加した味全ドラゴンズ、KBO選抜が不参加となり、新たに台鋼ホークスCTBAが参加する。

沿革

参加チーム

台湾
日本

過去に参加していたチーム

台湾
日本
韓国
ドミニカ共和国
欧州連合
アメリカ合衆国
欧州連合

結果

会場 決勝 3位決定戦 5・6位決定戦
優勝 スコア 準優勝 3位 スコア 4位 5位 スコア 6位
2012年
詳細

台中

NPB選抜
5 - 2
CPBL選抜
白軍

CPBL選抜
紅軍

ドミニカ代表
2013年
詳細

台中

KBO選抜
6 - 2
NPB選抜

CPBL選抜

ドミニカ代表
2015年
詳細

台中

アマチュア
台湾代表
4 - 2
NPB選抜

KBO選抜
9 - 8
CPBL選抜

欧州選抜
2016年
詳細

台中

NPB
ウエスタン選抜
6 - 1
NPB
イースタン選抜

中華台北T.T
7 - 6
KBO選抜

CPBL選抜
13 - 0
欧州選抜
2017年
詳細

台中

NPB
イースタン選抜
4 - 1
KBO選抜

JABA選抜
4 - 3
CPBL選抜

NPB
ウエスタン選抜
2 - 1
米国&欧州
混成チーム
2018年
詳細

斗六

NPB
イースタン選抜
1 - 0
CPBL選抜

JABA選抜
7 - 6
KBO選抜

NPB
ウエスタン選抜
2019年
詳細

台中

JABA選抜
4 - 2
NPB RED

味全ドラゴンズ
7 - 0
CPBL選抜

NPB WHITE
3 - 3
KBO選抜
2023年
詳細

斗六

台鋼ホークス
7 - 1
NPB RED

CPBL選抜
4 - 2
JABA選抜

NPB WHITE
6 - 6
U-23台湾アマチュア選抜

※2012年 - 2013年の3位以下の順位と2015年、2018年、2019年、2023年の5位の順位は、レギュラーシーズンの成績(2012年2013年2015年2018年2019年2023年)で決定。

会場

台中インターコンチネンタル野球場 雲林県立斗六野球場 嘉義市立野球場 桃園国際野球場 澄清湖野球場 台中野球場
収容能力:20,000人 収容能力:15,000人 収容能力:12,000人 収容能力:20,000人 収容能力:20,000人 収容能力:8,500人

脚注

注釈

出典

  1. ^ 台湾プロ野球が協力要請 ウインターリーグへ選手派遣”. スポニチ Sponichi Annex (2012年8月24日). 2017年7月1日閲覧。
  2. ^ SCHEDULE 賽程表”. 亞洲冬季棒球聯盟公式サイト(繁体中文). 2017年7月1日閲覧。
  3. ^ “ウインターリーグが始まります!(11月26日)”. スポニチ Sponichi Annex. (2013年11月26日). https://web.archive.org/web/20141225205310/http://www.sponichi.co.jp/baseball/yomimono/kotora/kiji/K20131126007087260.html 2014年2月25日閲覧。 
  4. ^ ロッテ平沢、ソフトバンク島袋らが選抜メンバー入り 日刊スポーツ 2016年10月19日掲載。
  5. ^ a b 2016アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー表 NPB.jp 日本野球機構 2016年11月22日 更新。
  6. ^ a b イースタン、ウエスタン選抜発表 台湾でアジアウインターベースボールリーグ”. スポニチ Sponichi Annex (2017年10月19日). 2017年10月19日閲覧。
  7. ^ 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp 日本野球機構 (2017年11月10日). 2017年11月10日閲覧。
  8. ^ 2018アジアウインターベースボールリーグ(AWB)”. NPB.jp 日本野球機構. 2018年12月8日閲覧。
  9. ^ 2019アジアウインターベースボールリーグ(AWB)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年10月26日閲覧。
  10. ^ a b アジアウインターリーグに巨人・畠、中日・根尾ら NPBがメンバー発表”. スポーツ報知 (2019年10月21日). 2019年10月26日閲覧。
  11. ^ 【巨人】若手を台湾ウィンターリーグ派遣へ 浅野翔吾ら候補 4年ぶり復活の登竜門 3か月かけて底上げ図る”. スポーツ報知 (2013年9月28日). 2023年11月20日閲覧。

関連項目

リンク


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