ATgoとは? わかりやすく解説

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ATgo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 01:07 UTC 版)

ATgo
作者 六元素情報システム
対応OS WindowsMac[1]
公式サイト 公式サイト
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ATgo(エーティーゴ―)は、六元素情報システムが開発した特許技術で、Webアプリケーション向けに設計されたローコードUIAPIテスト自動化ツールである[2]

概要

ATgoはローコードでテストを自動化し、システム開発の工数削減を実現するサービスで、インターネット接続が不要であり、高いセキュリティ能力と、効率的なテストを両立させ、基本機能に加えて生成AIを活用したテストステップの自動生成やDevOpsCI/CD連携などの機能も備えている[3]スマートフォンタブレットにも対応する。テストの実行のみならず、提出用データの作成やエビデンスの記録など、結果の検証を含め自動化することで、開発プロセス全体の品質向上やコスト削減を可能とした。テスト対象のサイトURLを入力し、通常通り操作するだけで、レコーディング機能が自動的にスクリプトを生成するなど使用法も簡便化されている。自動でエビデンスとレポート生成を行うため、テスト結果が一目で分かるようになっている。これにより、プログラミングの知識がない者や経験の浅いテスターでも実行可能である。その結果、学習・教育コストの抑制と、テスト作業の属人化を防止する効果を上げている。また、AIが画面を読み取り日本語のテストステップ、テストスクリプト及びテストデータを提案する「スクリプト生成AI機能」やAIが画像からテキストを読み取り、差分を検出する「AI画像比較機能」などの機能を備えている[2][4][5][6]回帰テストでは、新旧エビデンスの比較機能が必要だが、ATgoは画像比較、HTMLログ、DB比較等の機能の他、タイムスタンプ除外、画像の比較範囲の指定又は除外もサポートする[1]

実績

日本市場に特化し、既存製品にはなかった特徴を備え、多くの企業に導入され、平均80%以上の工数削減を達成した[7]。手動テストの時間消費と人的エラーのリスクが課題となっていた野村総合研究所クラウドサービスのレグレッションテストに膨大な時間を要していたエヌアイデイ[1]などが採用し、テスト時間を25時間から3時間に短縮させ88%の時間削減を実現するなど実績を上げている[8]。2024年は、「Japan IT Week」や、「Developers Summit 2024 Summer」に出展している[7]

開発者

開発者の六元素情報システムによれば、ATgoが対応する領域は、ニーズが高いにもかかわらず日本では数が少なく、世界的にも上位を欧米発のツールが占めている。六元素情報システムは設立当初から、金融系のシステム開発を中心として事業を展開。上流から下流まで高品質かつ安全性の高いシステムを構築する中で、日本のシステム開発はテスト工数が膨大なことが原因で開発コストを高くしていることに気付き、テスト工数を大幅に削減できるツールとして「ATgo」を開発した。特に金融系のシステムでは、障害が出ないように注力しすぎた結果、テスト工数が多くなった。これを削減すれば、システム開発自体のコストは下がり、エンドユーザーにも利益もたらすと考えている[9]

特許

2021年に特許を取得(特許第6830701号)[5][6][10]

沿革

  • 2021年 - 特許を取得(特許第6830701号)[5][6]
  • 2023年 - 6月15日、ATgo公式サイトを全面リニューアル。ユーザーからの質問に対する回答を公開するなどした[11]
  • 2024年
    • 7月2日、AI画像比較機能を提供開始[12][13]
    • 10月30日、セルフヒーリング機能をリリース。画面変更を検知し、新たなテストスクリプトを自動提案、メンテナンス工数の削減を実現[14][15]
  • 2025年 - 2月13日・14日、開催のITエンジニアのための祭典「Developers Summit 2025」にスポンサーとして協賛[16][17]

脚注

  1. ^ a b 次世代WEBシステムUI・APIテスト自動化ソリューションATgo(エーティーゴー)”. 野村総合研究所(NRI). 2025年3月25日閲覧。
  2. ^ a b 企業向けAI活用サービス・開発会社まとめ”. DX Stock編集部 (2024年12月16日). 2025年3月25日閲覧。
  3. ^ 現場の声から生まれた国産テスト自動化ツール「ATgo」が切り開く、生成AIを駆使した次世代テスト自動化の最前線”. 鍋島 理人 impress (2024年11月6日). 2025年3月25日閲覧。
  4. ^ 【2025年最新】おススメの企業向けAI関連サービス・開発会社まとめ” (2025年2月10日). 2025年3月25日閲覧。
  5. ^ a b c ハイレベルの金融ITソリューションを担う六元素情報システム株式会社でエンジニアが活躍する環境とは”. ミライのお仕事. 2025年3月25日閲覧。
  6. ^ a b c 「生成AIで効率UP!テスト自動化ツールATgoご紹介セミナー」2024年6月20日(木)ウェビナー開催のお知らせ”. 財形新聞 六元素情報システム株式会社 (2024年5月13日). 2025年3月25日閲覧。
  7. ^ a b 【六元素情報システム株式会社】日本市場に特化したテスト自動化ツール『ATgo』の強みと未来のビジョン”. SAL編集部 (2025年2月17日). 2025年3月25日閲覧。
  8. ^ ATgo”. サクテス. 2025年3月25日閲覧。
  9. ^ 日本のシステム開発AIの活用で改革”. ビジネスクロニクル. 2025年3月25日閲覧。
  10. ^ 独自開発のテスト自動化ツール『ATgo』が特許を取得しました”. 六元素情報システム. 2025年3月25日閲覧。
  11. ^ テスト自動化ツール「ATgo」、公式サイトをより見やすく全面リニューアルオープン”. CodeZineニュース. 2025年3月25日閲覧。
  12. ^ テスト自動化ツール「ATgo」、AI画像比較機能を提供開始”. 六元素情報システム株式会社. 2025年3月25日閲覧。
  13. ^ テスト自動化ツール「ATgo」、AI画像比較機能を提供開始”. infoseek news (2024年7月2日 13時45分). 2025年3月25日閲覧。
  14. ^ テスト自動化ツール「ATgo」にセルフヒーリング機能が登場!”. BIGLOBEニュース (2024年10月31日). 2025年3月25日閲覧。
  15. ^ Webアプリ機能テスト「ATgo」、Web画面変更時のテストエラーに対しスクリプト修正案を提案”. IT Leaders (2024年10月31日). 2025年3月25日閲覧。
  16. ^ テスト自動化ツール「ATgo」がDevelopers Summit 2025を後援!”. サードニュース. 2025年3月25日閲覧。
  17. ^ テスト自動化ツール「ATgo」、Developers Summit 2025 に協賛”. 川崎経済新聞 (2025年1月10日). 2025年3月25日閲覧。

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