Aユニット・Bユニット相互への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:40 UTC 版)
「Bユニット」の記事における「Aユニット・Bユニット相互への改造」の解説
AユニットをBユニットに改造したものもある。運転室は撤去されるか窓を閉鎖され、重要でない部品は撤去されている。その程度は鉄道事業者によって異なるが、たいていの場合は速度計、記録計、ホーン、ヘッドライト、トイレ、暖房装置などが取り払われる。これらの改造は、Aユニットが衝突事故で運転室部分を損傷したときに、費用のかかる運転室の修復を省略して行われることがある。 また、希なケースとして、Bユニットに運転室を設置し、Aユニットに改造することもある。シカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道(CNW)は、1970年代にユニオン・パシフィック鉄道(UP)からEMD E8Bを数両購入して改造し、その角張った運転室はクランドール・キャブと呼ばれた。また、ATSFは4両のEMD GP7Bに運転室を装備してGP9Uとした。イリノイ・セントラル・ガルフ鉄道は、UPのEMD GP9BからGP11(英語版)を、UPのEMD SD24(英語版)からSD20(英語版)を改造で完成させた。 列車の運用の都合上、Bユニットが列車の先頭となるケースがあるが、Bユニットが先頭になると、運転士はその次位に連結された機関車からBユニットごしに前方を見なければならず、視界が非常に悪い。BユニットからAユニットへの改造は、それを避けるためになされたものである。 最近では、2010年にGP60B(BNSF347)がAユニット(BNSF170)に改造された例が存在する。
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