6年ぶりの野球漫画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 19:30 UTC 版)
「H2 (漫画)」の記事における「6年ぶりの野球漫画」の解説
本作は、あだちにとって『タッチ』の連載終了以来6年ぶりの野球漫画の連載となった。あだちは『タッチ』の終了後は女子ソフトボールを題材とした『スローステップ』、水泳を題材とした『ラフ』、時代劇ものの『虹色とうがらし』を手掛けるなど野球を避けてきたが、その理由については「掲載誌のことを考えず、自分が柱になろうという気持ちも持たず、本人が描きたい絵をただ描きました」「野球マンガを2本続けて描いたら、しんどいし、すり減っちゃうでしょう」と語っている。 ふたたび野球漫画に取り組んだ理由について、あだちはJリーグ開幕を翌年に控えた日本国内のサッカー人気の高まりへの反発や対抗心があったと語っている。また、野球の魅力を読者に伝えようと、『タッチ』以上に野球の描写へのこだわりもみせた。 その頃Jリーグが始まってサッカーが異様に盛り上がってて、冗談じゃねえやって思って(笑)。サッカーに抵抗してやろうと、野球の面白さを描くことに自分なりにこだわったつもりなんです。『タッチ』ではあまり描かれなかった野球をちゃんと描いてみたら、違うものができるかなという意識もありましたね。 — あだち充 なお、あだちは野球が「間のあるスポーツ」で、サッカーは選手が絶え間なく動く「間のないスポーツ」だとしている。自身の作風を「僕のマンガは”間”ばっかりだから(笑)」とし、野球との相性の良さについても言及している。
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