3元ゴレイ符号とは? わかりやすく解説

ゴレイ符号

(3元ゴレイ符号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 08:40 UTC 版)

ゴレイ符号: Golay code)は、数学の散在型単純群の理論に基づく符号の種類である。名前の由来はスイスの数学者マルセル・J・E・ゴレイ英語版

2元ゴレイ符号

拡張2元ゴレイ符号の生成行列

2元ゴレイ符号: Binary Golay code)は、デジタル通信に用いられる誤り訂正符号の一種である。

2元ゴレイ符号は2種類存在する。拡張2元ゴレイ符号(extended-)は12ビットのデータを24ビットの符号語に符号化し、任意の3ビットの誤りを訂正可能で、4ビットの誤りを検出可能である。完全2元ゴレイ符号(perfect-)は符号語長23ビットで、拡張2元ゴレイ符号から特定の1ビットを除いたものである(逆に完全2元ゴレイ符号にパリティビットを追加したのが拡張2元ゴレイ符号である)。これらを標準的な符号パラメータで表すと、[24, 12, 8] と [23, 12, 7] である。

数学的定義

数学的には、拡張2元ゴレイ符号は24ビット空間 V=F224 の12次部分空間 W からなり、W の任意の2つの元は少なくとも8箇所の座標位置が異なる。同様に W の任意のゼロでない元は、少なくとも8箇所の座標がゼロでない。

  • W 上に分布するゼロでない座標の集合 w が符号語の集合である。拡張2元ゴレイ符号では、全ての符号語のハミング重みは、0, 8, 12, 16, 24 のいずれかである。
  • 座標の再ラベル付けまで、W は一意である。

完全2元ゴレイ符号は完全符号である。すなわち、符号を中心とする半径3の球がベクトル空間のパーティションを形成する。

完全2元ゴレイ符号の自己同型群は、マシュー群


3元ゴレイ符号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/04 01:16 UTC 版)

ゴレイ符号」の記事における「3元ゴレイ符号」の解説

3元ゴレイ符号(英: Ternary Golay code)には、相互に関連する2種類誤り訂正符号存在する通常3元ゴレイ符号と言えば、完全 (11, 6, 5) 3元線型符号を指す。拡張3元ゴレイ符号(extended-)は (12, 6, 6) 線型符号であり、(11, 6, 5) の符号ゼロサムチェックディジット追加したのである拡張3元ゴレイ符号の重み多項式次の通りx 12 + y 12 + z 12 + 22 ( x 6 y 6 + y 6 z 6 + z 6 x 6 ) + 220 ( x 6 y 3 z 3 + y 6 z 3 x 3 + z 6 x 3 y 3 ) {\displaystyle x^{12}+y^{12}+z^{12}+22(x^{6}y^{6}+y^{6}z^{6}+z^{6}x^{6})+220(x^{6}y^{3}z^{3}+y^{6}z^{3}x^{3}+z^{6}x^{3}y^{3})} 完全3元ゴレイ符号は、有限体 F3 上の長さ11平方剰余符号として構築できる拡張3元ゴレイ符号の自己同型群は 2.M12 であり、M12マシュー群である。 拡張3元ゴレイ符号は、体 F3 上の12アダマール行列の行のスパンから構築可能である。 ゼロでない6つを持つ拡張3元ゴレイ符号の全ての符号語考えたとき、そのゼロでない位置集合は、シュタイナー系 S(5, 6, 12) から得られる

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