2017年以降の発見報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:24 UTC 版)
「ラランド21185」の記事における「2017年以降の発見報告」の解説
ラランド21185の惑星名称(恒星に近い順)質量軌道長半径(天文単位)公転周期(日)軌道離心率軌道傾斜角半径b ≥2.6888±0.25 M⊕ 0.0789+0.00068−0.00077 12.946±0.0065 0.12+0.12−0.09 — — c ≥18.05+2.89−2.64 M⊕ 3.1+0.13−0.11 3190+200−170 0.14+0.160−0.095 — — 2017年にリック・カーネギー系外惑星サーベイのポール・バトラーらのチームが、ラランド21185の周囲を公転する惑星候補の発見を報告した。この天体は、W・M・ケック天文台のケックI望遠鏡および観測装置HIRESを用いたラランド21185の視線速度の測定によって発見されたもので、バトラーらは公転周期は約9.9日、下限質量は地球の3.8倍としている。この惑星がラランド21185から受け取る放射流束は、地球が太陽から日射として受ける流束の5.3倍と見積もられている。 ラランド21185のハビタブルゾーンは主星から0.22天文単位付近で、もしそこに惑星が存在するとすれば公転周期は56日以下である。 2019年のSOPHIEを用いた観測ではバトラーらが報告した約9.9日周期の視線速度の変動は検出されず、代わりに約13日周期の変動が検出されたと報告された。これに対応するラランド21185bは、下限質量は地球の3.0倍、軌道長半径は 0.0785 au と推定している。ラランド21185系はプロキシマ・ケンタウリ系に次いで太陽系から2番目に近い惑星系となる。2018年にはバーナード星でも系外惑星候補の検出が報告されており (後述のファンデカンプらによる報告とは異なる)、こちらが確認された場合は3番目に近い惑星系となる。 2021年、The California Legacy Surveyによって、ラランド21185に2番目の惑星ラランド21185cが発見された。ラランド21185cは3190日の公転周期を持ち、主星から3.1天文単位離れた場所を公転している。
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