2016年総統選挙と客家票
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「本省人」の記事における「2016年総統選挙と客家票」の解説
台湾の客家は推定約315万人であり台湾人口の約13パーセントを占める(行政院客家委員会調べ)。選挙では一定の影響力がある。政治大学教授・江明修によると、少数派の客家は国民党政権に接近して人口が多い他の移民に対抗してきた歴史があり、かつては約70パーセントが国民党支持だったという。確かに2012年の総統選挙では、客家の人口が多い台湾北部の県・新竹県において、国民党の馬英九候補が民進党の候補に約2倍の得票差をつけ、馬候補が当選した理由の一つとなった。しかし、江教授によると、2014年の「ひまわり学生運動」で若者の政治意識が高まった結果、旧来型の政党と考え方のずれが広がり、国民党離れが進んでいるという。そのため2016年1月の総統選挙では、国民党の有力大票田でもある新竹県において、客家票の争奪戦が激しくなり、国民党の朱立倫候補と民進党の蔡英文候補とが互角の戦いを繰り広げた。このことが8年ぶりの政権交代の可能性を押し上げたのである。
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