2009年のバレンシアグランプリとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 2009年のバレンシアグランプリの意味・解説 

2009年のバレンシアグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/01 09:28 UTC 版)

  2009年のバレンシアグランプリ
レース詳細
2009年のロードレース世界選手権 全17戦中第17戦
決勝日 2009年11月8日
開催地 バレンシア・サーキット
開催コース 常設サーキット
4.051km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ケーシー・ストーナー ダニ・ペドロサ
1:32.256 1:32.778
表彰台
1. ダニ・ペドロサ
2. バレンティーノ・ロッシ 3. ホルヘ・ロレンソ


250 cc
ポールポジション ファステストラップ
アレックス・デボン エクトル・バルベラ
1:36.116 1:36.866
表彰台
1. エクトル・バルベラ
2. アルバロ・バウティスタ 3. ラファエレ・デ・ロサ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
フリアン・シモン フリアン・シモン
1:41.472 1:41.650
表彰台
1. フリアン・シモン
2. ブラッドリー・スミス 3. ポル・エスパルガロ


2009年のバレンシアグランプリは、ロードレース世界選手権2009年シーズン最終戦として、11月6日から8日までスペインバレンシア・サーキットで開催された。

概要

125ccクラス決勝は、3戦連続で新チャンピオンフリアン・シモンブラッドリー・スミスのマッチレースとなった。結果はファイナルラップのバトルを制したシモンが3連勝、7勝目を挙げてシーズンを締めくくった。

唯一最終戦までタイトル争いがもつれ込んだ250cクラス決勝は、次年度からMoto2クラスに替わることから今回が最後のレースになった。ポイントリーダーの青山博一は、ランキング2位のマルコ・シモンチェリが優勝しても11位以内で完走すればタイトルを獲得できる有利な位置にいた[1]

予選でトップタイムを出しポールポジションを獲得しながらも、その直後の転倒で肋骨を折ったアレックス・デボンが欠場する中レースはスタート。3番手に付けていた青山だったが、10周目に大きくコースアウトしてしまい、なんとかコースに復帰するがタイトル獲得条件ギリギリの11位にまで順位を落としてしまった。しかしその後トップを走行していたシモンチェリが転倒リタイヤとなったため、青山のタイトルが確定。レースはエクトル・バルベラがシーズン3勝目を挙げ、ランキング2位の座をシモンチェリから奪った[2]。日本人ライダーとしては2001年加藤大治郎以来8年ぶり、250ccクラス最後のワールドチャンピオンとなった青山は最終的には7位にまで順位を挽回して、日の丸を掲げてウィニングランをおこなった[3]

すでに前戦バレンティーノ・ロッシが2年連続のタイトルを確定させているMotoGPクラス決勝前、ポールポジションを獲得したケーシー・ストーナーがサイティングラップ中に転倒してしまい、レースを欠場する波乱が起きた。レースは地元のダニ・ペドロサが後続を離してシーズン2勝目を挙げた。2位にチャンピオンのロッシ、3位に入ったホルヘ・ロレンソはランキング2位を確定させた[4]。またこのレースには2009年のスーパーバイク世界選手権チャンピオン、翌年テック3チームからMotoGPにフル参戦デビューするベン・スピーズワイルドカード枠で出場。7位で完走を果たし、アンドレア・ドヴィツィオーゾを8位に抑えたことで、翌年のチームメイトのコーリン・エドワーズのシリーズランキング5位獲得に貢献した[5]

MotoGPクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 3 ダニ・ペドロサ ホンダ 30 46:47.553 2 25
2 46 バレンティーノ・ロッシ ヤマハ 30 +2.630 4 20
3 99 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 30 +2.913 3 16
4 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 30 +32.515 5 13
5 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 30 +34.585 6 11
6 24 トニ・エリアス ホンダ 30 +34.888 8 10
7 11 ベン・スピーズ ヤマハ 30 +37.706 9 9
8 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 30 +38.364 10 8
9 36 ミカ・カリオ ドゥカティ 30 +42.491 11 7
10 15 アレックス・デ・アンジェリス ホンダ 30 +43.689 12 6
11 14 ランディ・ド・プニエ ホンダ 30 +46.018 7 5
12 52 ジェームス・トスランド ヤマハ 30 +50.226 14 1
13 44 アレックス・エスパルガロ ドゥカティ 30 +57.168 16 3
14 65 ロリス・カピロッシ スズキ 30 +1:06.887 13 2
15 7 クリス・バーミューレン スズキ 30 +1:11.701 18 1
16 41 ガボール・タルマクシ ホンダ 30 +1:14.405 17 0
17 33 マルコ・メランドリ カワサキ 30 +1:33.425 15
DNS 27 ケーシー・ストーナー ドゥカティ アクシデント 1

250ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 40 エクトル・バルベラ アプリリア 27 44:10.601 3 25
2 19 アルバロ・バウティスタ アプリリア 27 +3.663 9 20
3 35 ラファエレ・デ・ロサ ホンダ 27 +5.665 11 16
4 12 トーマス・ルティ アプリリア 27 +5.680 6 13
5 14 ラタパー・ウィライロー ホンダ 27 +13.601 4 11
6 17 カレル・アブラハム アプリリア 27 +13.697 7 10
7 4 青山博一 ホンダ 27 +27.438 5 9
8 25 アレックス・バルドリーニ アプリリア 27 +35.097 12 8
9 15 ロベルト・ロカテリ ジレラ 27 +35.886 14 7
10 48 富沢祥也 ホンダ 27 +40.176 16 6
11 73 青山周平 ホンダ 27 +49.095 20 5
12 52 ルーカス・ペセック アプリリア 27 +53.132 18 4
13 11 バラージュ・ネメス アプリリア 27 +1:06.014 19 3
14 63 マイク・ディ・メッリオ アプリリア 27 +1:18.692 15 2
15 53 バレンティン・デビーズ ホンダ 27 +1:18.876 21 1
16 8 バスティン・シェゾー アプリリア 26 +1 Lap 23
17 56 ウラジミール・レオノフ アプリリア 26 +1 Lap 22
18 33 William Dunlop ホンダ 26 +1 Lap 25
19 10 イムレ・トス アプリリア 26 +1 Lap 24
Ret 16 ジュール・クルーセル アプリリア 23 アクシデント 13
Ret 58 マルコ・シモンチェリ ジレラ 20 アクシデント 2
Ret 7 アクセル・ポンス アプリリア 19 棄権 17
Ret 75 マティア・パシーニ アプリリア 11 棄権 8
Ret 55 エクトル・ファウベル ホンダ 7 アクシデント 10
DNS 6 アレックス・デボン* アプリリア 負傷 1

* ポールポジションを得たアレックス・デボンは負傷欠場、スターティンググリッドは1つずつ繰り上がった。

125ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 60 フリアン・シモン アプリリア 24 41:17.553 1 25
2 38 ブラッドリー・スミス アプリリア 24 +0.220 3 20
3 44 ポル・エスパルガロ デルビ 24 +12.123 8 16
4 24 シモーネ・コルシ アプリリア 24 +17.577 2 13
5 78 マルセル・シュロッター ホンダ 24 +17.917 7 11
6 6 ホアン・オリベ デルビ 24 +18.334 5 10
7 7 エフレン・バスケス デルビ 24 +18.502 12 9
8 11 サンドロ・コルテセ デルビ 24 +18.553 10 8
9 35 ランディ・クルメナッハ アプリリア 24 +18.731 15 7
10 18 ニコラス・テロル アプリリア 24 +21.280 6 6
11 77 ドミニク・エガーター デルビ 24 +23.635 19 5
12 8 ロレンツォ・ザネッティ アプリリア 24 +34.369 22 4
13 39 ルイス・サロム アプリリア 24 +37.950 24 3
14 73 中上貴晶 アプリリア 24 +38.090 18 2
15 14 ヨハン・ザルコ アプリリア 24 +40.043 21 1
16 33 セルヒオ・ガデア アプリリア 24 +44.478 14
17 93 マルク・マルケス KTM 24 +58.437 4
18 53 ジャスパー・イウェマ ホンダ 24 +1:03.814 25
19 42 アルベルト・モンカヨ アプリリア 24 +1:08.362 34
20 71 小山知良 ロンシン 24 +1:24.971 29
21 87 ルカ・マルコーニ アプリリア 23 +1 Lap 33
Ret 16 キャメロン・バービアー KTM 23 アクシデント 17
Ret 10 ルカ・ヴィターリ アプリリア 21 アクシデント 35
Ret 94 ジョナス・フォルガー アプリリア 17 棄権 20
Ret 76 Ivan Maestro アプリリア 11 棄権 32
Ret 21 ヤコブ・コーンフェール ロンシン 9 アクシデント 31
Ret 17 ステファン・ブラドル アプリリア 8 アクシデント 16
Ret 32 ロレンツォ・サヴァドーリ アプリリア 6 アクシデント 27
Ret 12 エステベ・ラバト アプリリア 5 アクシデント 11
Ret 45 スコット・レディング アプリリア 5 アクシデント 9
Ret 50 ストゥーラ・ファーガーハウグ KTM 4 アクシデント 30
Ret 88 ミハエル・ランセデール アプリリア 3 棄権 23
Ret 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア 1 棄権 13
DNS 95 ホアン・ペレロ ホンダ スタートせず 26
DNQ 19 クエンティン・ジャケ アプリリア

脚注

参考文献


前戦
2009年のマレーシアグランプリ
ロードレース世界選手権
2009年シーズン
次戦
2010年のカタールグランプリ
前回開催
2008年のバレンシアグランプリ
バレンシアグランプリ 次回開催
2010年のバレンシアグランプリ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2009年のバレンシアグランプリ」の関連用語

2009年のバレンシアグランプリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2009年のバレンシアグランプリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2009年のバレンシアグランプリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS