バックプロパゲーションとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > バックプロパゲーションの意味・解説 

バックプロパゲーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 05:16 UTC 版)

ニューラルネットワーク > バックプロパゲーション

バックプロパゲーション: Backpropagation)または誤差逆伝播法(ごさぎゃくでんぱほう)[1]ニューラルネットワーク学習アルゴリズムである[2]

概要

バックプロパゲーションは数理モデルであるニューラルネットワークの重みを層の数に関わらず更新できる(学習できる)アルゴリズムである。ディープラーニングの主な学習手法として利用される。

そのアルゴリズムは次の通りである:

  1. ニューラルネットワークに学習のためのサンプルを与える。
  2. ネットワークの出力を求め、出力層における誤差を求める。その誤差を用い、各出力ニューロンについて誤差を計算する。
  3. 個々のニューロンの期待される出力値と倍率 (scaling factor)、要求された出力と実際の出力の差を計算する。これを局所誤差と言う。
  4. 各ニューロンの重みを局所誤差が小さくなるよう調整する。
  5. より大きな重みで接続された前段のニューロンに対して、局所誤差の責任があると判定する。
  6. そのように判定された前段のニューロンのさらに前段のニューロン群について同様の処理を行う。

アルゴリズム名が示唆するように、エラー(および学習)は出力ノードより前方のノードへと伝播する。技術的に言えば、バックプロパゲーションはネットワーク上の変更可能な重みについて、誤差の傾斜を計算するものである[3]。この傾斜はほとんどの場合、誤差を最小にする単純なアルゴリズムである確率的最急降下法で使われる。「バックプロパゲーション」という用語はより一般的な意味でも使われ、傾斜を求める手順と確率的最急降下法も含めた全体を示す。バックプロパゲーションは通常すばやく収束して、対象ネットワークの誤差の局所解(区間を限定したときの極小値、極値参照)を探し出す。人工ニューロン(または「ノード」)で使われる活性化関数可微分でなければならない。また、ガウス・ニュートン法とも密接に関連する。

バックプロパゲーションのアルゴリズムは何度か再発見されており、逆積算モードにおける自動微分という汎用技法の特殊ケースと見ることもできる。

数理最適化問題の一種であるため、バッチ学習・オンライン学習のいずれかが採用される。典型的には確率的勾配降下法を用いたミニバッチ学習が行われる。

目的

ネットワーク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バックプロパゲーション」の関連用語

バックプロパゲーションのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バックプロパゲーションのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバックプロパゲーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS