1,2‐ジメトキシベンゼン
1,2-ジメトキシベンゼン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 09:27 UTC 版)
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1,2-ジメトキシベンゼン |
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別称
ベラトロール
o-ジメトキシベンゼン ピロカテコールジメチルエーテル |
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| 識別情報 | |
| CAS登録番号 | 91-16-7 |
| ChemSpider | 13861009 |
| UNII | 61WJZ2Q41I |
| ChEBI | |
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| 特性 | |
| 化学式 | C8H10O2 |
| モル質量 | 138.16 g mol−1 |
| 外観 | 無色の粘性液体ないし結晶[1] |
| 匂い | 甘いクリーム様香気 |
| 密度 | 1.084 g/cm3 |
| 融点 | 22-23 °C |
| 沸点 | 206-207 °C |
| 危険性 | |
| NFPA 704 | |
| 引火点 | 87℃[1] |
| 関連する物質 | |
| 関連物質 | 1,3-ジメトキシベンゼン 1,4-ジメトキシベンゼン グアイアコール(カテコールのモノメチル誘導体) |
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | |
1,2-ジメトキシベンゼン(英:1,2-Dimethoxybenzene、別称:ベラトロール(veratrole))とは、C6H4(OCH3)2の化学式をもつ有機化合物であり、カテコールのジメチルエーテル体である。 全ての有機溶媒には溶けやすいが、水に対してはわずかにしか溶けない。他の芳香族化合物を合成するための原料として使われる。 ベラトロールは比較的電子豊富であるため容易に求電子置換反応を行う。[2]
香料
甘いクリーム様の香気を持ち、希釈するとバニリン用の香気となる。オーデコロン用調合香料の保留剤として用いられるほか、ナッツ系・バニラ系のフレーバーとしても利用される[1]。
製法
カテコールまたはグアイアコールを硫酸ジメチルでメチル化する[1]。
脚注
- ^ a b c d 『合成香料 化学と商品知識』p141
- ^ Janssen, D. E.; Wilson, C. V. (1963). "4-Iodoveratrole". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, 4, p. 547
参考文献
- Merck Index, 11th Edition, 9857.
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。 ISBN 4-87326-460-X。
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