黄金のホルス名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 07:54 UTC 版)
「五重称号 (古代エジプト)」の記事における「黄金のホルス名」の解説
Hor-nebw翻字:hr-nbw翻訳:The golden falcon ヒエログリフで表示 黄金のホルス名(英: Horus of Gold)は、ホル・ネブゥ名とも呼ばれる。金(nbw)のヒエログリフの上にホルスが乗る形が特徴である。正確な意味と由来は定かではないが、金の存在はホルスが「敵よりも優れていた」ことを意味すると解釈できるため、1つの論はホルスのセトに対する勝利を表すということである。金(nbw)はセト神の町オンボスを示しており、ホルス信仰がセト信仰に勝利を収めたことを示しているものだろう。なお、金は輝きを失わせることなく、太陽の光のごとく輝き続けるため王権を象徴する色であると考えられていた。金はまた、古代エジプトの宗教において永遠と強く関連していたので、これはファラオの存在が永遠であることを示す意図であったのかもしれない。ネブティ名と同様に、この称号は通常カルトゥーシュやセレクで囲まれることはない。
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