黄州寒食詩巻跋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 08:48 UTC 版)
「中文版Wikipedia「寒食帖」記事」も参照 『黄州寒食詩巻跋』(こうしゅうかんじきしかんばつ)は、元符3年(1100年)の書で、蘇軾の『黄州寒食詩巻』に彼が題跋したものである。蘇軾の書も彼の会心の作であるが、この題跋も黄庭堅の作品の中で特にすぐれたものである。 行草体で9行、落款はない。内容は蘇軾の書を評して、「顔真卿・楊凝式・李建中の筆意を兼ねており、蘇軾に再び書かせてもこれほどの出来ばえにはならないであろう。」と讃えている。が、それにもまして黄庭堅の跋は尊敬する蘇軾の書を前にして堂々たる気構えをもって書している。そこには顔真卿と楊凝式の書法を学んだ跡が見られ、しかも禅僧のような気魄に満ちている。
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