鶴澤清六家に養子に入る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 00:07 UTC 版)
この年、九市は畳屋町の師匠、初代鶴澤清六の養子となり、鶴澤家へ入った。初代清六の娘である鶴澤きくと初代豊澤新左衛門の娘である「おあい」と結婚したためである(血縁上は初代清六の孫婿にあたる)。これは、清六の養子となり、二代目鶴澤清六を継がせるという話だった。芸名も豊澤九市から鶴澤九市と改めている。(鶴澤九市が記載された番付有り)妻である「おあい」との間に「おとく」という娘を設ける。この「おとくの娘」が五代目徳太郎後の四代目鶴澤清六の最初と妻となった(前述の通り)。鶴澤家に入った九市であったが、「九市は清六の家へ往つてから技倆(うで)が下がつた」との噂が立ち、義父である新左衛門に頼み離縁をとり、豊澤九市へと復した。妻であった「おあい」はこの後、九市が弾いていた初代春子太夫後の三代目竹本大隅太夫へと嫁いだ。まさに幻の二代目鶴澤清六であった。(血縁関係については、初代鶴澤清六の「親族」欄を参照)
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