鶏一羽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/05 03:12 UTC 版)
彦一は親孝行でもあり、母を日奈久に連れて行く。そんなとき何者かの気配を察した。そこで彦一は母にこう告げる。「ゆっくり浸かってきておくれ。またしばらくしたら鶏一羽持って迎えに行く」といい、母親と別れ、八代に帰った。そして、予定より1日早く迎えにでかけると、目の前に母がいる。「温泉などつまらんのでこっちに向かう所だった」と言うので、それならと彦一はわざと馬に乗せようとした。実はその母親は狐が化けた姿で、狐はその鶏を狙っていたのだが、彦一が知らないはずもなく、鶏ごと偽者の母親をぐるぐるに縛り付けて、そのまま八代に帰ってしまう。懲り懲りした狐が去って行った翌日、きちんと彦一は本物の母を迎えに行くのだった。
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