高高度降下低高度開傘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 01:39 UTC 版)
パラシュートを低高度で開傘する方式を、高高度降下低高度開傘(High Altitude Low Opening, HALO(ヘイロウ))と称する。この方式では、飛行機からの跳び出し後、降下距離の95パーセント、時間にして約2分間を自由落下で降下する。その後、1,000–2,000フィート (300–610 m)の高度でパラシュートを開傘する。 この方式では、パラシュートを開いている時間が短いために素早く降着でき、敵に見つかりにくいというメリットがある。またHAHO方式と比べると酸素の所要量も少なくて済むが、一方で自由落下中に受ける風は氷点下62度にもなるため、保温への配慮が必要となる。また開傘前の終端速度は290キロメートル毎時にも達する。なお、パラシュートを開いている時間が短いこともあって、正確に降着地帯に向かうためには風向きを考慮に入れることが重要であり、通常は航空機が風を正面に受けるように飛行した状態で跳び出しを行う。
※この「高高度降下低高度開傘」の解説は、「自由降下」の解説の一部です。
「高高度降下低高度開傘」を含む「自由降下」の記事については、「自由降下」の概要を参照ください。
- 高高度降下低高度開傘のページへのリンク