高島とんちゃんとは? わかりやすく解説

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高島とんちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 06:31 UTC 版)

高島とんちゃん(たかしまとんちゃん)は、滋賀県高島市B級グルメ[1][2]。味付け鶏肉である[1][2][3][4]

単にとんちゃんとも[1][2][3][4]

概要

鶏肉を甘辛い味噌だれなどにまぶした味付け鶏肉であり、高島市ではソウルフードとして愛されている[1][2][3][4]

高島市内の飲食店で料理が提供されているが、店によって味付けは異なる[2]。また、高島市のふるさと納税の返礼品ともなっており、2022年4月からの納税金額は同年12月16日に4億円を突破している[2]

飯のおかずとして、酒の肴として、「家庭の味」として長年親しまれている[4]

料理

高島とんちゃんは、調理前の味付け鶏肉であり、野菜炒め唐揚げにするのが定番料理となっている[4]

この他に、バーベキュータマネギと炒めて丼物焼きうどんチーズダッカルビ風、野菜と一緒に入れて鍋物など、さまざまな料理に使用できる[4]

いずれも、味噌だれを調味料として使用できるので、調理が簡単となっている[4]

発祥・名称

高島市安曇川町の鶏肉専門店「鳥中」(1961年創業)で考案されたとされる[4][5]

高島地域では、古くから鶏卵の採卵業が盛んであった[4]。卵を産めなくなった雌鶏は「廃鶏」と呼ばれ、鶏舎から捨てられる存在であったが、食肉用の鶏と比べると筋張っていて肉質も固いため、用途があまりなかった[4]。「鳥中」の初代店主夫妻が、廃鶏を美味しく食べるために考案したのが、赤味噌の漬けだれをまぶした「味付けかしわ」であった[4]。初代店主夫妻は近隣の焼肉店を回って試作の味見を依頼し、味噌だれのは配合を改良して、完成させた[4]。当時の「鳥中」は、精肉販売が主であり、ショーケースの一部で「味付けかしわ」の販売を開始した[4]。当時は、味付け肉というものが無かったこともあって「味付けかしわ」は人気となった[4]

しかし、「鳥中」では「とんちゃん」と言う商品名としては販売しておらず、「鳥中」の客が愛称として呼び出したのが「とんちゃん」であって、いつ頃から呼ばれるようになったのか、名称の意味などは不明である[5]

日本国内では「豚ホルモン焼き」を「とんちゃん」と呼ぶ地域もあり、「豚ホルモン焼き」と味付け鶏肉を焼いた料理の味が似ていたことから「とんちゃん」と呼び始めたのではないかと考えらている[4][5]

高島とんちゃん焼き丼

2022年にはセブン-イレブン・ジャパンから高島とんちゃんをアレンジした「高島とんちゃん焼き丼」を近畿2府4県のセブン-イレブン店舗で限定販売された[1][2][3]。高島市とセブン-イレブン・ジャパンは2019年に地域活性化に向けた包括連携協定を結んでおり、「高島とんちゃん焼き丼」の開発、販売は包括連携協定の一環のひとつとなる[3]

出典

  1. ^ a b c d e 高島とんちゃん焼き丼発売 福井市長が試食」『産経新聞』2022年12月20日。2025年7月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 菱山出「高島市のソウルフード、セブンイレブンが関西で発売」『朝日新聞』2022年12月22日。2025年7月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e ソウルフードをコンビニで 「高島とんちゃん焼き丼」関西で発売」『中日新聞』2022年12月22日。2025年7月6日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 高島市発祥のご当地グルメ「高島とんちゃん」”. ここ滋賀 (2024年3月14日). 2025年7月6日閲覧。
  5. ^ a b c とんちゃん”. 羽川英樹の土曜は旅気分. KBS京都 (2015年8月22日). 2025年7月6日閲覧。



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