食事処名取屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/04 22:45 UTC 版)
食事処名取屋 Restaurant Natoriya |
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食事処 名取屋外観(2025年3月撮影)
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地図 | |
店舗概要 | |
所在地 | 〒069-1454 北海道夕張郡栗山町朝日3丁目9 |
座標 | 北緯43度03分35秒 東経141度47分25秒 / 北緯43.05972度 東経141.79028度座標: 北緯43度03分35秒 東経141度47分25秒 / 北緯43.05972度 東経141.79028度 |
開業日 | 1926年(大正15年)頃 |
建物名称 | 食事処 名取屋 |
営業時間 | 平日(水曜・木曜除く)11:00~14:30、17:00~19:00、土・日曜11:00~ホルモン鍋売り切れ次第終了 |
駐車台数 | 15台 |
前身 | 伊藤屋として開業し、新二股駅前に所在していた記録がある。1971年に現在の場所へ移転した。 |
最寄駅 | 栗山駅 |
最寄バス停 | 北海道中央バス・栗山町営バス「日赤病院前」停留所 |
最寄IC | 道央自動車道岩見沢IC |
外部リンク | 食事処名取屋 (@natoriyahorumon) - Instagram |
食事処名取屋(しょくじどころなとりや)は、北海道夕張郡栗山町朝日に所在する大衆食堂。1926年(大正15年)頃に創業し[1][2]、角田炭鉱で働く炭鉱労働者の胃袋を満たしてきた[3]。看板メニューであり名物「ホルモン鍋定食」は、注文率が8割を超える栗山町民のソウルフード[3]。
沿革
栗山町日出にあった新二岐駅(夕張鉄道)の向かいに、1926年(大正15年)頃にお店を構え創業[4]。前身の「伊藤屋」として44年に渡り、角田炭坑に働く炭鉱夫たちを中心に、労働者のお腹を満たす存在だった[1][3]。
当時は大衆食堂として丼や定食をはじめ、和食・中華など広く取り揃えており、名物であるホルモン鍋は数あるメニューの一つにすぎなかった[1]。
1970年(昭和45年)、角田炭坑が閉山に伴い新二岐駅も廃駅となり、日出地区の人口が急減。初代は翌年1971年(昭和46年)に、現在の場所である栗山赤十字病院の横に移転した[1][4]。
移転後は「ドライブイン名取屋」と名前を変え、炭鉱労働者に変わり町民や農家、近接する国道234号や栗山赤十字病院の利用・関係者に客層が変化した[1]。メニューを少しずつ絞り続けた結果、ホルモン鍋が定番となった[1]。
現在は、札幌からのバイクツーリングや日帰りドライブできた家族など、町外から来客も増えており[1][5]、注文の8割強がホルモン鍋(定食)に集中している[1][3]。
日本遺産「炭鉄港」の事務局である炭鉄港推進協議会(事務局空知総合振興局)が実施する、炭鉱労働者らを支えた食事を提供する飲食店などを巡る「炭鉄港めしオンラインスタンプラリー」[6]設置店舗の一つである[7]。
特徴
ホルモン鍋定食

初代のレシピを守り続けているホルモン鍋[3]は、豚モツの大腸、小腸、ガツに長ネギ、豆腐、町内の酒井農場で生産された卵が入る[3]。味噌が染みた[8]ホルモンは生の状態から丁寧に下処理されており[5]、臭みがなく柔らかい[3]。つゆは煮込みすぎずあっさりしているが旨味は深い。米は栗山町産の米を使用しテイクアウトも可能[3]。
2020年(令和2年)に、2代目の伊藤正廣から3代目の伊藤広美に代わってから、ニラ、キャベツ、キムチのトッピングが選べるようになった[3]。
店舗
入り口には歴代鍋を遊び心あるオブジェにしており、店舗奥には小上がりがある[3]。子連れ客に便利なおもちゃや本も備えている[3]。
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店内
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歴代鍋と豚のオブジェ
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店先にある豚のオブジェ
現地情報
- 所在地 ー 〒069-1454 北海道夕張郡栗山町朝日3丁目9[3]
- 営業時間[3]
- 平日 ー 11:00~14:30、17:00~19:00
- 土・日曜 ー 11:00~ホルモン鍋売り切れ次第終了
- 定休日 ー 水曜・木曜[9]
- 交通 ー 栗山駅から徒歩15分[1]
- 駐車場 ー 15台[3]
メディア出演
- YOUは何しに日本へ?「告白!激白!顔面蒼白!?日本の中心でYOUが叫ぶ!SP」(テレビ東京、2023年6月9日)[10]
関係項目
脚注
- ^ a b c d e f g h i 望月貴文 (2022年12月8日). “#10 歴史とお客様が紡いだ栗山のソウルフード|まちのこと”. くりやまのおと. 2025年3月7日閲覧。
- ^ 吉原幸廣『栗山町日出の歴史』吉原幸廣、2018年、5頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “なんてったって地元人気”. HO (ぷらっとマガジン社) (192): 129. (2023-9-25).
- ^ a b “歴史とお客様が紡いだ栗山のソウルフード”. 広報くりやま (栗山町) (1360): 28. (2023-1-1) .
- ^ a b “50年超の歴史を誇る名取屋”. くりやマニア (栗山町) 6: 4. (2022-11) .
- ^ 「<炭鉄港 日本遺産>「ヤマ」のめし15市町巡ろう*スタンプラリー」『北海道新聞』2024/11/12 (火)、朝刊地方(札幌近郊)、14面。
- ^ “炭鉄港めしオンラインスタンプラリー 公式ページ”. 炭鈇港推進協議会. 2025年3月7日閲覧。
- ^ “⑦食事処 名取屋”. 栗山染まりマップ ディープな栗さんぽ (栗山町). (2020) .
- ^ “食事処 名取屋”. Instagram. 2025年3月7日閲覧。
- ^ “番組のレジェンドYOU、Mr.カブが涙の重大告白!?そのとき生みの親は…:YOUは何しに日本へ?”. テレ東プラス (2023年7月24日). 2025年2月26日閲覧。
外部リンク
- 食事処名取屋のページへのリンク