飛行モード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:11 UTC 版)
「V-22 (航空機)」の記事における「飛行モード」の解説
V-22は固定翼機の特性を持つ『固定翼モード』、ヘリコプターの特性を持つ『垂直離着陸モード』、その中間の『転換モード』の3つのモードを切り替えて飛行する。 固定翼モード エンジンナセルが水平の状態。固定翼機と同じ特性となる。 巡航時に利用することでヘリコプターよりも高速移動が可能となる。 回転翼モード この場合、回転翼は広い面積を有し十分な推力を得られるので、通常の固定翼機に比べゆっくりな回転を示している。 垂直離着陸モード エンジンナセルが垂直の状態。ヘリコプターに近い特性となる。 エンジンナセルは僅かだが後方まで向けることが可能で、低速ながら後退飛行もできる。 転換モード エンジンナセルが1度から84度の状態。 離陸時の加速や着陸時の減速に利用される。 V-22の回転翼は大型のため、固定翼モードで離着陸すると地面に擦ってしまうが、エンジンナセルを傾けることにより、固定翼機に近い挙動で離着陸が可能となる。 この状態では傾けて回転翼と固定翼の両方の揚力を得て上昇できるため、固定翼機よりも短距離で離着陸することが可能である。 駐機時 陸上での駐機時にはエンジンナセルを垂直か45度程度傾けて固定することが多い。なおブレードを逆Y字にすればナセルが水平でも干渉しない。 艦載時にはエンジンナセルを甲板上では垂直にする。格納庫やエレベーターでは水平にして、回転翼を折りたたみ、固定翼を回転させて格納に必要なスペースを最小限にする。
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