顔鳥とその周辺人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 05:52 UTC 版)
顔鳥(かおとり)/水野 民(みずの たみ) 「角海老」の芸妓。19歳くらい。内気で気が弱く、芸妓でありながら嘘をつくのが苦手。梳攏(しんぞう)(女中)のお秀の言いなりになっている。 3歳のとき、上野戦争の際に母親を失い、偶然に通りかかった貞七の養女となる。のちに貞七が困窮したため角海老の娼妓となる。 実は全次郎とお秀の実の娘、お新。したがってお常の姪にあたる。 水野 貞七(みずの ていしち) 顔鳥の養父。故人。三河豊橋の豪農。 お秀(おひで) 顔鳥の梳攏(しんぞう)(女中)。40代。守山家がお袖の行方を捜していることを知り、顔鳥をお袖に仕立て上げて乗り込む。 実は三芳庄右衛門の元妾で、顔鳥ことお新の実の母親。お常の兄・全次郎と良い仲となり、お新を産む(表向きは庄右衛門の娘)。 源作(げんさく) 「角海老」の楼丁(なかどん)(下働き)。45-46歳。 お芳(田の次)の最初の養母の弟。元は神田同朋町の大工だったが、貧しさに負けて窃盗を働き逮捕され、楼丁に身を落とす。 お秀と顔鳥の密談を聞いて、田の次こそが本物のお袖であることに気づく。いったんはお秀に抱きこまれるが、改心して田の次のもとに駆け込み、真相を伝える。
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