非精神刺激薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 23:27 UTC 版)
非精神刺激性のアトモキセチン(ストラテラ)は大人のADHDのための効果的な治療法でありうる。アトモキセチンには精神刺激薬に似た半減期があるとはいえ、アトモキセチンには抗鬱薬に似た治療効果の発現の遅延が見られる。規制薬物である精神刺激薬とは異なり、アトモキセチンには中毒になる可能性がほとんどない。アトモキセチンは第一にノルアドレナリン再取り込み阻害剤であるがゆえに、集中力の欠如を主な症状とするタイプの注意欠如の人たちにとりわけ効果がある。アトモキセチンはアンフェタミンあるいはメチルフェニデートの副作用に耐えられない成人にしばしば処方される。アメリカ食品医薬品局もADHDのためにアトモキセチンを承認している。まれではあるが深刻になりうる副作用には肝臓の損傷や自殺念慮の増大がある。 ブプロピオンおよびデジプラミンは、ADHDを統制するときに、とりわけ重い鬱病が合併しているときに、有効であることを示すいくらかの証拠が実証されてきた抗鬱剤である。抗鬱剤の治療効果は小さいのではあるが。
※この「非精神刺激薬」の解説は、「大人のADHD」の解説の一部です。
「非精神刺激薬」を含む「大人のADHD」の記事については、「大人のADHD」の概要を参照ください。
- 非精神刺激薬のページへのリンク