静的消光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/22 08:22 UTC 版)
残りのエネルギー移動機構は静的消光である。静的消光はレポーター-消光剤プローブにおいて支配的な機構である。動的な消光とは異なり、静的消光はドナー分子とアクセプター分子が基底状態である場合に起こる。ドナー分子とアクセプター分子は互いに結合し、非蛍光性でユニークな吸収スペクトルを持つような分子内ダイマーである基底状態錯体を形成する。色素の凝集は疎水的な効果による。つまり色素分子が互いに積み重なり、水との接触を最小限にする。高温と界面活性剤の添加は基底状態錯体の形成を阻害する傾向がある。
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