電子比熱との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 09:41 UTC 版)
「デュロン=プティの法則」の記事における「電子比熱との関係」の解説
エネルギー等配分の法則を用いた求め方も、デバイ近似による求め方も、固体中の格子振動による比熱(格子比熱)を取り扱っている。しかし本来固体の比熱には自由電子による電子比熱の寄与もあるはずで、古典論によるとこの電子比熱の値は 3 N A k B / 2 {\displaystyle 3N_{\mathrm {A} }k_{\mathrm {B} }/2} という無視できない大きさを持つはずである。このため、なぜ金属においてもデュロン=プティの法則が成り立つのかが当初疑問に思われていた。 その後、自由電子を量子統計力学で取り扱うと古典的に取り扱った場合の1/60~1/100程度の電子比熱しか生じないことが分かり、この疑問は解決されることとなった。
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