零位法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > > 零位法の意味・解説 

零位法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/22 07:27 UTC 版)

零位法(れいいほうゼロいほう、zero method、null method)とは、測定方法の分類の一つ。

測定の方法は、測定量の結果として生じる計器の指示値を読む偏位法と、測定量がある基準量と等しいかどうかを調べることで測定量を知る零位法の二種類に分類することができる。前者の例は体重計電圧計などであり、後者の例は天秤電位差計などである。

特徴

零位法では測定量と基準量が等しくなるまで調整を行う手間がかかるが、一般に平衡の検知は高精度で可能であるため、基準量の精度と同じ精度で測定量を測ることができる。また、測定対象からエネルギーを「横取り」して計器の針を動かす偏位法に対し、零位法の平衡点ではエネルギーを取ることがなく、測定対象への影響がより小さい測定法である。

このような特徴から、高精度が要求される測定のほとんどは偏位法でなく零位法によっている。

零位法の例

天秤
一方の皿に載せた分銅重量を基準量として変化させ、もう一方の皿に載せた物体の重量を調べる。
直流電位差計
標準電池の起電力を基準量として、回路抵抗を変化させ、任意の起電力を測定する。
ブリッジ回路
電位の等しい二点間には電流が流れないことを利用し、既知の抵抗キャパシタンスインダクタンスを基準量として未知の抵抗・キャパシタンス・インダクタンスを測定する。

関連


「零位法」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



零位法と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「零位法」の関連用語

零位法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



零位法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの零位法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS