隠れ蓑笠との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/24 06:02 UTC 版)
ある若者が、木筒の穴をのぞき、「江戸が見える、大阪が見える」と言って、天狗の興味を惹き、騙された天狗が隠れ蓑笠(この蓑をまとうと姿が見えなくなり、燃えた灰にも効力がある)とただの木筒を取りかえる話があるが、これは化け蟹にも見られる「化け物問答」と呼ばれる型の民話の一種である。ようは、問題が解けなければ、妖怪に食べられてしまうという内容である。天狗の蓑笠を騙し取った若者も、怠けて酒を飲むために用いたことからも分かる通り、子供的に描かれている。また、秋田県の鬼であるナマハゲにも見られるように、蓑を身にまとった存在とは、古来、常世からの来訪者を意味していた。これらのことから、蓑をまとった天狗と問答をするくだりは、神隠しとも関連性があるテーマであるとされる。
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