階段井戸
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階段井戸(もしくはヴァヴ、ヴァーヴ。グジャラート語: વાવ、マラーティー語: बारव、ヒンディー語: बावली)は、何段もの階段を下りて水面に達する池もしくは井戸である。インドやパキスタンなど乾燥した地域で一般的にみられる。去勢牛が回す水車によって、地上まで汲み上げる物もある。
モンスーンの時期に水を溜めるため池となっているものもある。こういった池の近くには常に寺院が併設されている[1]。
これらの施設内は、太陽を遮り、地下深いことから気温が低く過ごしやすいため、権力者の避暑地、また民衆の憩いの場、旅行者の休憩所などが設けられた。
イギリスがインドの支配者となると、衛生の問題からポンプなどを使った井戸に置き換わった[2]。
出典
- ^ Jain-Neubauer, Jutta (1981). The Stepwells of Gujarat: In Art-historical Perspective. New Delhi: Abhinav. ISBN 0-391-02284-9
- ^ Tadgell, Christopher (1990). The History of Architecture in India. London: Phaidon Press. ISBN 0-7148-2960-9
関連項目
- まいまいず井戸 - かつて日本の武蔵野台地で数多く掘られた井戸の一種。
- ラーニー・キ・ヴァーヴ - 世界遺産の階段井戸
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