階段での事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:22 UTC 版)
階段で転ぶと大変危険である。狭い面がそれぞれ直角に折れ曲がった構造は手や膝で支えるには難しく、落下を止めるのが困難である。それ以外の部分から落ちた場合には、角張った部分があるため、当たる面積が狭くなり、必然的に荷重が大きくなり、けがを引き起こしやすい。頭部や頸などが当たった場合、命の危険すらあり、たとえば1989年には、日本国内で593人が階段からの転落により死亡している。転落し死亡した人物としてはフマーユーン、フリードリヒ・ヴィルヘルム (ナッサウ=ヴァイルブルク侯)、岩佐寿弥、H・R・ギーガーなどがあげられる。 前述のとおり、一度転ぶと自力で止めることはほぼ不可能であるため、長大かつ直線的な階段になればなるほど落下すれば命の危険が増すこととなる。このため、落下を途中で食い止めやすくする目的で概ね十段~二十段に一カ所は踊り場を設けるのが通常である。 学校施設では階段で遊んだりふざけたりしないことが再三注意されるし、サスペンス作品では事故死の定番となっている。映画『蒲田行進曲』では命がけの演技として「階段落ち」が描かれている。
※この「階段での事故」の解説は、「階段」の解説の一部です。
「階段での事故」を含む「階段」の記事については、「階段」の概要を参照ください。
- 階段での事故のページへのリンク