隊員の資質について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 01:50 UTC 版)
「青年海外協力隊堕落論」の記事における「隊員の資質について」の解説
『諸君!』1994年(平成6年)9月号でオバタカズユキが指摘した「大衆化する協力隊」について、「質を無視してただ量を追っていくのが『大衆化』というならそれは当たりません(高橋事務局長)」とした。その上で「自分探しという応募動機がそんなに悪いことか、今一つ私にはわかりかねる(高橋事務局長)」と開き直った。 一方で、高橋事務局長は、「なぜ協力隊に参加したいのかを必ず聞きますが、あっけらかんと『自分のため』と答える人が多い」とした。また「協力隊が税金を使って派遣されているという基本的なことも知らないで応募する人もいて、対応に苦慮している」とも述べ、応募者の質に疑念があることを認めた。 それを受けて、クロスロード編集部が「協力隊は普通の日本人が参加するのですから、現在の教育状況や若者の状況をそのまま抱え込まざるを得ない」とし、それに呼応して高橋事務局長は「日本では第一次産業が衰退して、開発途上国が切実に求めている職種の隊員の確保が難しくなっているのも事実です。昔なら簡易な工具でも何でも直してしまう隊員がたくさんいましたが、今そんな人材はほとんどいません」とし、「これを協力隊が責を追うのはつらいものがあります」と、隊員の資質が低い原因については日本の社会の問題であるとした。
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